献花のやり方やマナー、相場、作法をわかりやすく紹介

献花

お別れのシーンで献花をお供えする際、知っておきたいマナーや基本的なところは一般常識として抑えておきたいところです。

しかし、頻繁に起こることではないので、知り得る機会も少ないです。今回はいざという時に役立つ、献花について、紐解ていきたいと思います。

1.知りたい豆知識!献花のやり方や相場、マナーについて紹介

そもそも献花とは?

告別式などで、お線香と一緒にまたは、お線香の代わりにお花をささげる行為を献花と言います。個人を弔い、祭壇へお供えする場合、棺に直接1本ずつ入れる場合が一般的な行為です。

祭壇の壇上や脇などに置かれている飾り用の花は供花や枕花と言い、献花とは異なります。こちらの場合は、近親者や深く関わりのあった方が供えすることが多いです。

献花の相場は?

季節ごとに花の価値が異なりますので、1本あたり数十円~1,000円以内が相場です。いらして頂く方の人数を予測しなければならないので、多量で単価を安くするのは難しいです。

参列者が持参する例はほとんどありません。参列者が多く、献花数が限られている場合は、代表者のみ献花するケースもあります。

葬儀会社と花屋とで準備するので、会場に用意されたものを献花するようにしましょう。

まれにですが、有名人のファン向けの葬儀の際献花持参が許可されている場合もありますが、花色や種類などが指定されていることもありますので、事前に確認が必要です。

献花のやり方、マナーは?

宗教ごとに異なりますが、キリスト教や無宗教の葬儀で献花を行うことが多くあります。献花の花は白が一般的で、カーネーションやユリを使うことが多くあります。

また、故人が好きだったお花を献花として使用することも多くあります。遺族の要望を取り入れて用意してもらえるので、献花を行いたい場合は葬儀業者に相談が必要となります

季節によって用意できる花はさまざまですので、故人を思い最適なものを選ぶのが最善です。

2.知っておきたい!献花の作法とは

一般的な場合

会場で渡された献花を両手で受取、花を右手で支え茎の下側を左手で持ちます。この時、左手は甲を上に向けましょう。

遺族へ一礼し祭壇へ一礼、花がついている苞を自分に向けて祭壇に供え、遺影を見て黙とうします。黙祷を終えたら、遺族へ一礼し下がります。

同一宗教を信仰していない場合は、献花・黙祷で下がっても良いですが、信仰している場合は正しい方法でお祈りしてください。

宗派によっては、「お悔み」という言葉がふさわしくないこともありますので、お声がけする時は注意しましょう。

単純な動作ですが、お線香のお供えしかしたことがないと戸惑いますので、一度予習してから、その場に臨んだほうが確実です。

3.亡くなられてすぐ~年忌法要の年にお花を送る場合

亡くなられてすぐに枕花を送る場合

冒頭でも触れましたが、枕花を送る場合は近親者または親しい間柄の場合のみです。

訃報を知り、すぐに伺えずお通夜までの間に送りますが、亡くなってすぐのご遺族は忙しいので相手の立場に立って送るかどうかを考えたほうが良いです。

送る場合は、花屋に必ず「枕花」と伝え、その場にふさわしい白いお花のアレンジメントにしてもらいましょう。

枕花の相場:5000円~8000円

初七日・四十九日にお花を送る場合

理由があり葬儀に参列できなかった場合などは、四十九日までに送るのが一般的です。

初七日~四十九日に送る場合の相場:5000円~10000円

一周忌以降にお花を送る場合

徐々に白以外のお花を取り入れても大丈夫です。ご遺族の方がお花を飾る習慣がある場合は、花束でも可能です。

鉢花も可能になりますが、相手方の生活事情を把握して差し上げるのが好ましいです。

相場:5000円~10000円

お盆・お彼岸に送る場合

基本白のアレンジメントまたは花束です。

多少色淡い色実があって大丈夫ですが、地域などによって好ましいとされている花もあるので注意が必要です。

相場:5000円~10000円

*相場はあくまでも一般的なものです。ご参考までに。

最後に

献花=お線香の代わり、又はお線香と一緒に祭壇などにお供えする行為

枕花=亡くなってすぐ、近親者親しい方のみ

献花と枕花が混同している方もいらっしゃるので、この二つの違いをしっかりと理解する必要があります。

一般の方の葬儀に参列する場合は、自分で花を持参するのは相応しくないということも必ず覚えておきましょう。

親しい方に枕花などを送る場合は、基本白をメインとしたお花で、アレンジメントはプロの花屋にお任せするのが一番安心です。

その場合必ず「枕花」と依頼できるように覚えておきましょう。