サクラソウの歴史や特徴、開花時期、花言葉をまとめて紹介

サクラソウ 

サクラソウという花をご存知でしょうか。

小林一茶もサクラソウで句を詠んだことがある美しい花です。

今回の記事では、サクラソウの特徴についてわかりやすく紹介します。

サクラソウまとめ

サクラソウ(学名:Primula sieboldii)は、サクラソウ科サクラソウ属の多年草です。この花は日本、朝鮮半島、中国北東部に自生しています。

サクラソウの特徴はその美しい花にあります。5つの花びらは桜の花びらを思わせる形状をしており、ピンクから紫、白色の花を咲かせます。花は普通、4月から5月にかけて咲きます。

サクラソウは湿った森林地帯や山地の草地などに自生していますが、ガーデニングでよく使われることもあります。しかし、適切な環境やケアが提供されないと、栽培は難しいこともあります。

この植物は日本の春を象徴する花の一つともされており、和歌や俳句にもよく登場します。また、日本の都道府県である福岡県と大分県の県花でもあります。

学名のPrimula sieboldiiは、日本の植物を研究した19世紀のドイツの植物学者フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトに由来しています。

サクラソウとは、どんな花?

サクラソウ

小林一茶は、サクラソウのことを「わが国は草も桜を咲きにけり」という美しい句を詠みました。

目線より上に咲くのはサクラ、低いところに咲くのはサクラソウ。

春にはこの句を思い出す方も多いのではないでしょうか。

サクラソウの歴史

今ではたくさんの家庭の庭やベランダにサクラソウが咲いていますが、全てが人の手にかかった園芸植物です。

小林一茶の時代のように自然に咲いたサクラソウは、現在の家庭には一輪もありません。

意外と知られていないことなのですが、埼玉県田島ヶ原のサクラソウ自生地は、大正9年に「天然紀年物」に指定され、昭和27年には「特別天然記念物」に指定されました。

昔はどこにでも咲いていた美しいサクラソウは、人の手によって荒らされてしまい、土地開発や工事で生きる場所を失ってしまったのです。

もしも自生しているサクラソウを見たくなった場合、さいたま市の田島ヶ原を訪れて見てください。

サクラソウの開花時期

サクラソウの開花時期は4月〜5月になります。6月頃に葉が枯れていきます。

サクラソウの花言葉

青春の喜びと悲しみ、希望、神秘な心など。

サクラソウの特徴

真ん中から20センチ程度の花茎が出てきて、2~5センチ程度の花を咲かせます。

花屋さんの店先で売られているポリアンサやジュリアン、オブコニカ、マラコイデスなどもサクラソウと同じ仲間です。

サクラソウの豆知識

サクラソウの学名はプリムラと言います。第一にという意味です。春一番、他の植物に先駆けて花を咲かせるからです。

この花の花粉はトラマルハナバチが運んでいます。

最後に

いかがでしたでしょうか。

春に咲く綺麗な桜も良いですが、ぜひサクラソウにも注目してください。