ナスタチウム(金蓮花)の特徴や花言葉、歴史をかんたん紹介

ナスタチウム

ナスタチウム(金蓮花)という花をご存知でしょうか。

ナスタチウムはペルーやコロンビア、ブラジルなどのアンデス山系が原産の一年草です。

一年草とは、春にまいた種が芽を出し、そして花が咲いて、秋〜冬に枯れるまでの期間が一年以内である植物のことです。

今回の記事では、そんなナスタチウムについて紹介しています。

1.ナスタチウム(金蓮花)の特徴や花言葉、歴史をかんたん紹介

ナスタチウム 

ナスタチウムの特徴とは?

ナスタチウムはラテン語の鼻(nasus)とねじる(tortus)が語源です。

ナスタチウムは先ほども説明しましたが一年で種が芽を出し、そして花が咲き、枯れる一年草です。

5℃ほどの寒さ、30℃までの暑さに耐える性質があり、真夏の時期だけ涼しい半日陰で管理すると、4月〜10月まで、ほぼ7ヶ月に渡って赤やオレンジ、黄色の花を次々と咲かせます。

ナスタチウムの本葉が4枚になった頃、頂点の芽を手で摘み取ると、葉の脇から多くの新芽が出ます。頂点の目を積むことを「摘芯」と言います。

こうすると枝が増えて花付きがよくなり、ボリューム感たっぷりの鉢ができあがります。

ナスタチウムの育て方は?

ナスタチウムは種からでも、挿し芽によっても簡単に育てることができます。

種から育てようと考えた場合

まず赤玉土に砂を入れて水はけをよくし、そして、指先で1センチほどの穴をあけます。

そこに一晩水に浸した種を入れ、土をかければ問題ありません。

10℃以上の温度があれば、1週間程度で発芽することでしょう。

挿し芽の場合

茎を5センチぐらい切りましょう。

そして、挿していただければ、約10日で根が出てきます。

ナスタチウムの花言葉

ナスタチウムの花言葉は「困難に打ち克つ」です。

花言葉の由来は、赤い花が血に染まった鎧のようなので、敵に立ち向かう姿を表しています。

ナスタチウムは食べられますか?

この植物はほとんどすべての部分が食べられます。

葉は、クレソンやマスタードグリーンに似ていて、かなり胡椒が効いていておいしいと評されることが多いです。レシピでは、ナスタチウムは食用花と表現されることもあります。

また、ナスタチウムの茎や種も食用になり、栄養がたっぷり含まれています。

効能・用途

ナスタチウムの緑の葉と花には、抗酸化物質やビタミンCなどの栄養素が豊富に含まれています。

いくつかの研究によると、花には3.5オンス当たり約130ミリグラムのビタミンCが含まれており、これは栄養豊富なパセリと同程度の量です。

さらに、カリウム、リン、マグネシウム、カルシウム、マンガン、銅、亜鉛、鉄などの必須栄養素の良い供給源となります。

ルテインをはじめとする抗酸化物質を多く含むそうです。ルテインは、フリーラジカルによるダメージから目を守り、肌の健康をサポートする抗酸化物質です。

ナスタチウムには、100グラムあたり45ミリグラムのルテインが含まれており、これは食用植物/ハーブの中で最も多い量であると考えられています。

特に葉には天然の抗生物質が含まれており、呼吸器感染症、鼻づまり、咳、気管支炎、風邪などの病気や感染症に対処するのに役立つ可能性があることが研究で示されています。

ドイツでは、急性副鼻腔炎、急性気管支炎、急性尿路感染症の治療に、ナスタチウムとワサビの根を使ったハーブ抗生物質を処方することが、医師免許を持つ医師には許されているほどです。

ナスタチウムの豆知識

ナスタチウムの花や葉は見て楽しむだけでなく辛味があり、サラダの飾りや薬味に利用されることもあります。

ナスタチウムは、水はけのよい「痩せ地」が適している。特にチッソ肥料を多く与えると、葉が茂り過ぎて花が咲かないことがあります。

真夏を除いて日のあたりいいところで管理するのがおすすめです。水は表面が乾いたときに、たっぷり与えましょう。

水や肥料を与え過ぎて株が成長し過ぎてしまった場合、思い切って三分の1くらい切り戻すと新芽が出てきます。