芋煮とは?由来や発祥、歴史など全国の芋煮知識も紹介

芋煮

芋煮って知ってますでしょうか?秋になると、大きな鍋と大型重機で芋煮をするイベントがニュースで流れます。

あんな大きなイベントは、特別なことだとしても、山形では、秋に河原に集まって芋煮会をするが年中行事だそうです。

そんな芋煮ですが、そもそも芋煮ってどんなものでしょうか?ここでは、芋煮について知りたいことをまとめました。

1.芋煮の由来・発祥とは?

芋煮

まず、芋煮の由来・発祥について書く前に、基本的なことを確認しておきましょう。芋煮に使われる芋とは、ジャガイモでも、サツマイモでもありません。里芋です!

里芋が寒さに弱いから芋煮が始まる

里芋の収穫は、晩秋ですが、寒さに弱く、収穫した後の里芋も、寒さにあたると傷みます。

芋煮の由来については、諸説があるのですが、その一つに、里芋が寒さに弱く、貯蔵も難しいので、寒さで腐る前に全部食べ切ってしまおうとして、里芋を大量に使う芋煮が始まったという説があります。

芋名月に供える風習、農閑期の楽しみ

旧暦の芋名月の日に里芋を供える風習がありそこから始まったとか、稲刈りなどが終わったあと、収穫に感謝し、寄り合って芋煮会が始まったとの説があります。

芋煮は京都から伝わった?

芋煮といえば、山形が有名ですが、最上川を上り下りする船頭たちが地元産の里芋と、京都から船で運ばれてきた棒鱈を一緒に炊いて食べたのが始まりとも言われています。

実際、京都では、里芋と棒鱈をあわせて炊く「芋棒(いもぼう)」という料理があり、それが伝わったとも言われています。

米を年貢に出した農民がコメの代わりに里芋を食べた?

文献によると、江戸時代初めにはすでに、「里芋を使った汁物」の記載があります。

当時、米を年貢として納めなければならなかった農民たちは、米以外のものでカロリーを取る必要があり、里芋入りの汁物を作って食べたとも言われています。

さまざまな由来をめぐる説がありますが、おいしく、風土に合っていたから、今なお、山形の人に愛され、続いているのです。まさに、山形のソウルフードです。

2.芋煮の材料や出汁をかんたん紹介

芋煮の味付けは?動物性たんぱく質は何を入れる?

大きく分けて、しょうゆ派と味噌派に分かれます。特に山形では、日本海側の庄内地方は、味噌味で、豚肉を使います。

一方、内陸の村山、置賜地方は、しょうゆ仕立てで牛肉を使います。入れる動物性たんぱく質からいいお出汁が出ます。

「味噌味で豚肉を入れるなんて、豚汁じゃないか?」「芋煮に牛肉を入れるなんてありえん」と両者譲らず、山形芋煮戦争の様相を示しています。どちらもそれぞれ、おいしいんですけどね。

今でこそ、牛肉だ、豚肉だといっていますが、昔は、入れる動物性たんぱく質は、ほとんどが鶏でした。たまに馬肉を入れることもあったようです。

芋煮に入れる材料は?

里芋と動物性たんぱく質(牛肉・豚肉・鶏など)は必須です。

そこに、こんにゃく、長ネギも定番です。さらに、大根、油揚げ、ゴボウ、キノコ類が入ります。

3.日本各地で食べられている芋煮を紹介

芋煮といえば、山形があまりに有名ですが、他の地方でも芋煮が食べられています。ご紹介しましょう。

東北地方の芋煮

東北各県では、同じように芋煮が作られ、楽しまれています。

仙台芋煮は、味噌味で豚肉を入れますから庄内地方の芋煮とよく似ていますね。秋田県や岩手県では、芋の子汁と呼ばれています。

入れる動物性たんぱく質は、豚肉か鶏肉、味付けも味噌味でもしょうゆ味でもそれぞれご家庭の好みで作られているみたいです。山形の芋煮論争に比べると、ゆったりしていますね。

愛媛県大洲市の芋煮

大洲市は、伊予の小京都と呼ばれ、肱川の流域に発展した城下町です。大洲では、いも炊きと呼ばれています。タコやじゃこ天が入るのが特徴です。

山形の芋煮と同じように、河川敷で行われますが、山形が昼間するのに対して、大洲は、夜に行います。日本三大芋煮の一つです。

島根県津和野町の芋煮

津和野の芋煮は、昆布と小鯛から取った出汁に具材は、里芋と鯛のほぐし身だけ、薬味に柚子皮を添えたすまし仕立てで、とてもシンプルです。山形、大洲、津和野を日本三大芋煮といいます。

最後に

秋の味覚の里芋をお肉や野菜と河原で大鍋で煮て、みんなでワイワイ食べる芋煮会は、山形の秋の風物詩の一つです。

芋煮会のころになると、河川敷の場所取りに朝から行かなきゃならないんだと地元の人は、なんだかうれしそうです。

秋空の下、みんなで食べる芋煮会を、次の世代にも続けていってほしいですね。