サボテンの花言葉は?同じ花言葉をもつ植物も一緒に紹介

サボテン 花言葉

サボテンの花言葉をご存知でしょうか。サボテンは16世紀後半に日本に入って来たと言われています。

南蛮人がサボテンの樹液を石鹸(シャボン)のように汚れ落としに使っていたところから「シャボテン」という和名が付いたそうです。サボテンは英語ではcactusです。

一方、花に象徴的な意味をもたせるのが「花言葉」です。一般的な花とは少しイメージが違うサボテンにも「花言葉」があります。今回はサボテンの花言葉についてお伝えします。

1.サボテンの花言葉をわかりやすく紹介

サボテン 花言葉

サボテンの種類は数え方によって幅はありますが、3000とも5000ともいわれるくらいたくさんある上に、日々品種改良によって新しい種類が生み出されています。

ですが、花言葉に関しては「サボテン」というひとくくりで「内気な乙女」「燃える心(秘めたる情熱)」「偉大」「暖かい心」「枯れない愛」などがあてられています。

少しまとめると、

・二人の間にある欲望と性的な魅力
・砂漠に咲く、力強さと寂しさ
・どんなに苦しくても、どんなことにも耐える
・危険や脅威からの保護
・母親から子供への温もりと配慮

水の少ない乾いた大地で長い年月を生き続けるたくましいサボテンのイメージが「偉大」「枯れない愛」などに結びついているのは分かるにしても、「内気な乙女」は少々意外です。

武骨な見かけにそぐわない可憐なサボテンの花から想起されて付けられた花言葉かもしれません。

日本の花言葉では、サボテンの花を贈ることは、その花が「欲望」と結びついていることから、相手に性的な魅力を感じていることを示す明確な方法とも言われています。

一方、西洋では、サボテンの花はトゲがあることから、貞節の象徴とされることが多いようです。どちらの意味を持つサボテンの花を使うかは、あなたの目的に合わせて選んでください。

他にも、「耐久力」「困難に立ち向かう」「子供に愛と温もりを与える」「砂漠の空虚さからインスピレーションを得る」などの意味があります。

さぼてんの花言葉「内気な乙女」:武骨な見た目からは想像できない可憐さ

トゲトゲとした武骨な姿のサボテンに「内気な乙女」という花言葉は、一見すると矛盾しているように感じるかもしれません。

しかし、これはサボテンが年に一度、あるいは数年に一度だけ、ひっそりと、そして短時間で美しい花を咲かせる様子に由来すると言われています。

まるで、普段は感情を表に出さないけれど、心の内には秘めた情熱を持つ乙女が、ふとした瞬間に美しい一面を見せるかのようです。特に、夜にだけ咲き、翌朝にはしぼんでしまう**月下美人(ゲッカビジン)**などは、この花言葉の象徴とも言えるでしょう。

「燃える心(秘めたる情熱)」:厳しい環境で輝く生命力

灼熱の砂漠や乾燥した大地で、水分の少ない過酷な環境に耐え抜き、鮮やかな花を咲かせるサボテンの姿は、まさに「燃える心」や「秘めたる情熱」を表現しています。内に秘めた強いエネルギーが、困難を乗り越えて美しい花を咲かせる様子は、私たちに勇気を与えてくれます。どんな逆境にも負けずに力強く生きる姿は、まさに情熱の象徴と言えるでしょう。

「偉大」:過酷な環境で生き抜く強靭さ

偉大」という花言葉も、サボテンが砂漠の厳しい気候条件の中で、長年にわたって生き抜く生命力と忍耐力に由来します。水がほとんどない場所でも、たくましく根を張り、成長し続ける姿は、その生命力の強さから「偉大」と称されるにふさわしいものです。

「暖かい心」:厳しい環境から守るトゲと内部の優しさ

一見すると近寄りがたいトゲを持つサボテンですが、そのトゲは自身を乾燥や外敵から守るための大切な役割を担っています。そして、そのトゲの下には、水分を豊富に蓄え、命を育む「暖かい心」が秘められていると解釈されることがあります。表面の厳しさとは裏腹に、内部に豊かな生命を宿している様子が、この花言葉につながっています。

「枯れない愛」:変わらぬ生命力と絆

乾燥に強く、比較的育てやすいサボテンは、手入れを怠らなければ長く生き続けることができます。この枯れることなく生き続ける生命力が、「枯れない愛」という花言葉につながっています。恋人や夫婦など、変わらぬ愛情を誓いたい相手への贈り物としても、その意味を知ればより一層気持ちが伝わるでしょう。

花言葉から読み解く、サボテンを贈る最適なシーン

サボテンの花言葉は、その種類や色によって多様なメッセージを伝えます。それぞれの花言葉が持つ意味を理解することで、贈る相手やシーンに合わせた最適なサボテンを選ぶことができます。

【シーン別】サボテンを贈る際のヒント

  • 恋人やパートナーへの贈り物に
    • 「枯れない愛」「燃える心(秘めたる情熱)」:長く続く愛情や、相手への情熱を伝えたい時に最適です。特に、結婚記念日や付き合い始めた記念日など、二人の絆を深めたい時にぴったりです。
  • 尊敬する人や目上の人への贈り物に
    • 「偉大」:相手の功績や人柄を称え、尊敬の念を伝えたい時に贈ると良いでしょう。開業祝いや昇進祝いなどにも適しています。
  • 友人や家族への贈り物に
    • 「暖かい心」:日頃の感謝や、相手を思いやる気持ちを伝えたい時に贈ってみてはいかがでしょうか。引越し祝いや新築祝いにも喜ばれます。
    • 「内気な乙女」:もし相手がサボテンの意外な一面を知ることで喜んでくれそうな方なら、この花言葉を添えて贈るのも面白いでしょう。
  • 自分へのご褒美に
    • 「燃える心(秘めたる情熱)」:新しい挑戦を始める時や、目標に向かって頑張りたい時に、自分を鼓舞する意味で飾るのも良いでしょう。
    • 「枯れない愛」:常に前向きな気持ちでいたい、という願いを込めて。

サボテンの花の色の意味

サボテンの花には、花の持つ基本的な意味に加えて、花の色にも意味があります。サボテンは誕生花ではありませんが、真っ赤な花は誕生日の贈り物としてよく使われます。

また、白や黄色は力強さや忍耐力を、ピンクやオレンジは若々しさを象徴しています。

3.サボテンの花言葉と同じ花言葉をもつ植物

1つの植物にいくつもの花言葉がつけられているため、同じ花言葉をもつ植物というものもあります。サボテンと同じ花言葉をもつ植物をご紹介します。

サボテンと同じ花言葉を持つ植物①「プルメリア」

ハワイではレイにも使われる、可憐でよい香りのするプルメリアは、サボテンと同じ「内気な乙女」という花言葉を持っています。

プルメリアの花言葉は他にも「気品」「恵まれた人」「美」「情熱」などがあります。

サボテンと同じ花言葉を持つ植物②「ハンゲショウ」

湿地に群生し、葉の一部が白くなるのが特徴のハンゲショウは、サボテンと同じく「内に秘めた情熱」という花言葉をもつ植物です。

珍しく他の花言葉はないようです。

サボテンと同じ花言葉を持つ植物③「オオマツヨイグサ」

食用になる種類もあるというマツヨイグサには「秘めた情熱」というサボテンと同じ花言葉のほか、「愛の祈り」「美しい人」「移り気な人」「温和」「協調」「ほのかな恋」など、たくさんの花言葉があります。

サボテンと同じ花言葉を持つ植物④「アイビー、キキョウ」

アイビーやキキョウには「永遠の愛」、マリーゴールド「変わらぬ愛」と、サボテンの「枯れない愛」と似たような花言葉があります。

サボテンと同じ花言葉を持つ植物⑤「リアトリス」

長い茎の先に紫の花を付け、ユリアザミとも呼ばれるリアトリスには「燃える心」という、サボテンと同じ花言葉があります。他には「向上心」「長すぎた恋愛」などの花言葉も割り当てられています。

サボテンと同じ花言葉を持つ植物⑥「ポインセチア」

クリスマスの時期を明るく彩るポインセチアの花言葉には、サボテンと同じ「燃える心」のほかに、「結婚しない」「あなたの幸せを祈る」「聖なる夜」というものもあります。

サボテンと同じ花言葉を持つ植物⑦「カサブランカ」

ユリの一種であるカサブランカには、サボテンと同じ「偉大」という花言葉があります。「威厳」「高貴」など、他の花言葉も大輪の花にふさわしいものとなっています。

サボテンと同じ花言葉を持つ植物⑧「トネリコ」

日本でよく見られる落葉樹のトネリコには、「偉大」というサボテンと同じ花言葉があります。「高潔」「荘厳」といった、「偉大」に似た花言葉もつけられています。

サボテンと同じ花言葉を持つ植物⑨「ユッカ」

庭木や観葉植物として人気のユッカには、サボテンと同じ「偉大」という花言葉が付けられています。「勇壮」「立派」という花言葉もあり、男性に贈るのにふさわしい植物と言われています。

最後に

花言葉を知ると、その植物に対する興味がより深くなります。

サボテンは種類が多く、形状もさまざまです。それぞれの花言葉に合うサボテンを探してみるのも面白いですね。

サボテンの花の色の意味

サボテンの花には、花の持つ基本的な意味に加えて、花の色にも意味があります。

サボテンは誕生花ではありませんが、真っ赤な花は誕生日の贈り物としてよく使われます。

また、白や黄色は力強さや忍耐力を、ピンクやオレンジは若々しさを象徴しています。