ミャンマーはタイやラオス、中国、インド、バングラデシュの5つの国と国境を接している多民族国家なので、料理の種類も多様です。
ですが、代表的な料理というと、人口の7割ほどを占めるビルマ族の料理がイメージされます。
特徴は東南アジアの国としてはさほどスパイシーでなく、日本人の口にも合うということです。今回はあまり知られていないミャンマーの料理、食べ物についてご紹介します。
1.ミャンマーで必ず食べたいおすすめ料理、食べ物
ミャンマーの代表的な料理、食べ物①「ヒン(カレー)」
ミャンマー料理の代表格が「ヒン」です。ビルマ語で「ヒン」は「おかず」の意味ですが、それだけで「ミャンマーカレー」を指すこともあります。
汁気の多いものシーレー・イェーレーと少ないシービャンがあります。豚、牛、羊、鶏、魚介、野菜などを玉ねぎベースで煮込み、カレーのような風味を付けます。
油分が多いのが玉にキズと言ったところですが、さほど辛くなく食べやすいものです。
ミャンマーの代表的な料理、食べ物②「モヒンガ―」
「モヒンガ―」は麺料理です。麺は米粉から作られ、スープは魚系なのですが、ナマズの出汁が1番ポピュラーです。
国民食といっても良いほどポピュラーなもので、屋台や食堂、どこでも見られます。
また、スーパーなどにはモヒンガ―のインスタントも売られていて、外国人も喜んでお土産に買って行きます。
魚介類とエシャロットをベースにした濃厚なスープで食べるライスヌードルは、ミャンマーの国民食とも呼ばれています。
ミャンマーの代表的な料理、食べ物③「豆料理」
ミャンマーで伝統的な料理というと、豆料理を挙げる人もいます。一般的なのはエンドウ豆で、市場や屋台でもよく売られています。
エンドウ豆をご飯やスープに混ぜたり、餅に絡ませたり、タケノコと一緒に煮たり、色々な方法で食します。
バガン地区にはフジ豆を発酵させ、煮て味噌のようにしたポンイェジーという伝統食もあります。野菜や肉に付けたり、炒める時の味付けに使ったりと用途も広く、栄養価も高いと人気の食品です。
ミャンマーの代表的な料理、食べ物④「アチョ」
「アチョ」は揚げ物のことです。
おかずとしての揚げ物だけでなく、バナナや豆を揚げたものなどは、おやつとしても食べられています。
ミャンマーの代表的な料理、食べ物⑤「カウスエ」
「カウスエ」はスープがココナッツミルクベースの米麺料理です。
ミャンマーでは朝食でカウスエを食べている人をよく見かけます。
日本ではあまり馴染みのない味ですが、まろやかで口当たりがよく、とても食べやすい料理です。
ミャンマーの代表的な料理、食べ物⑥「シュエジンエイ」
シュエジンエイは、ココナッツミルクの中にカラフルなゼリーやタピオカ、さらにはパンまでが入った冷たいスイーツです。
屋台などでも手軽に買うことができます。ポップでカラフルなシュエジンエイは写真映えもして人気です。
ミャンマーの代表的な料理、食べ物⑦「ミャンマービール」
食べ物ではありませんがビールも現地で是非トライしてみたいものです。
特に有名ブランドの「ミャンマービール」は「アジアで最も美味しいビール」という人もいるくらい品質の高いものです。
今までに国際的な品評会でも数々の賞も受賞しています。キレ味の良いビールで、ミャンマー料理にとてもよく合います。
ミャンマーの代表的な料理、食べ物⑧「乾麺」
ビルマ人は「乾麺」を好んで食べており、麺をベースにした「サラダ」にスープを添えた料理が大好きで、おそらく最も美味しく、最も一般的なのがnangyi thokeでしょう。
この料理は、太くて丸い米麺に鶏肉、かまぼこの薄切り、もやし、ゆで卵を入れたものです。
炒ったひよこ豆の粉にターメリックとラー油を混ぜたもので味付けし、手で混ぜてから、青菜の漬物とスープを添えて出されます。
2.辛いもの好きが食べたいミャンマー料理、食べ物
ミャンマーの辛い料理、食べ物①「マンダレー・ミーシャイ」
総じてマイルドな味付けのミャンマー料理ですが、辛いものもないわけではありません。
「マンダレー・ミーシャイ」はその代表格で、米粉で作った麺を、ピリ辛のタレに絡めて食べる料理です。
ミャンマー中部のマンダレー地方の食べ物で、汁なしの混ぜソバのような感覚です。
ミャンマーの辛い料理、食べ物②「タミンジョー」
「タミンジョー」はチャーハンのことです。中国とも国境を接しているので、中華料理の影響があるのでしょう。
タミンジョー自体は辛くないのですが、付け合わせに付いてくるベィチン(酢とにんにく、唐辛子を混ぜたもの)に入っている唐辛子が大変辛いのです。
辛いのが好きな人は、ベィチンの中の唐辛子を多めにタミンジョーに混ぜて食べると良いでしょう。
3.ミャンマーで試してみたい変わった料理、食べ物
ミャンマーの面白い料理、食べ物①「ラペットゥ」
ラペットゥはお茶の葉のサラダです。ミャンマーではお茶の葉は野菜の一種という扱いです。
発酵させた茶葉に、ピーナッツ、ゴマ、豆、ニンニク、唐辛子などを混ぜて作ります。
スーパーなどでは出来合いのものや、混ぜるだけになっているものも売られています。
ミャンマーの面白い料理、食べ物②「虫料理」
東京のミャンマー料理店ではセミ、コオロギ、タケムシなどの虫料理が看板メニューになっていますが、ミャンマーで日常的に虫料理が食べられているわけではありません。
虫を食べる習慣がある山岳民族はいますし、地方の市場などでは食用の虫を売っていることもあります。が、普通のレストランで手軽に食べられるような一般的なものではありません。
売られている場合は、揚げてすぐ食べられるような状態のこともあれば、蒸して干したものもあり、この場合は家で油で揚げたりして食します。
最後に
以上、ミャンマーの代表的な食べ物をいくつかご紹介しましたが、まだ他にもたくさんおすすめの料理があります。
日本ではなかなかお目にかかる機会のないミャンマー料理ですので、現地に行ったら是非色々食べてみてください。