多民族で構成されるラオス!その文化や暮らし、宗教について紹介

ラオス 文化

ラオス程のんびりとした国を見つけるのは難しいかもしれません。

「ボーチェンニャン (問題ないさ)」という言葉をよく使うラオスはとても穏やかな国で、観光地としても人気が上昇しています。

今は穏やかな国ですが過去に侵略、植民地支配、さらに内戦と辛い時代を乗り越えてきました。

今回の記事ではそんなラオスの文化について紹介します。

1.ラオス文化を作ったラオス人の性格とは

ラオス人は上座仏教を熱心に信仰しているため、心を乱す様な強い感情はタブーとされています。

そのため「仕事が多すぎると脳に悪い」という考えが根付いていて、「考えすぎ」ている人を気の毒に思うことがよくあります。

また、 過度の心理的ストレスを回避するのは当たり前のことと考えられています。

ラオス人は活動するにあたっては「楽しい」要素がないと継続することは難しい思っていて、楽観的で大らかな考えです。

2.ラオスの文化を象徴する生活スタイルとは

2-1.暮らし

ラオス人の朝は早く、ほとんどの人が6時前に起きます。なぜなら、首都や市街地であってもすべてが早く閉まるためです。

朝食は、自宅または屋台でおこわや麺料理食べ、簡単に朝食で済ませます。

仏教地域では僧侶が修行のため、鉢(はち)を持って、家の前に立ち、経文を唱えて食糧の施しを受けて回る「托鉢」が行われます。

基本的に仕事は午後半ばで切り上げて、家族や友人との時間を過ごし、夕食後はすぐに就寝します。

2-2.仕事

ラオスでは農業を生業にして、自然と共に生活をしている人がほとんどです。

季節と地域に応じて、米や野菜、フルーツなどを栽培しています。

米農家が多いラオスですが基本的に収穫は年に1度。年間を通して田植えと収穫の時期はとても忙しいですが、それ以外はのんびりとした時間を過ごしています。

忙しい時期以外の仕事は男性が釣り、狩り、家の修理などをしていて、女性は森から動植物を集め、織物を織り、薪を集めます。

この時期は、仕事を早めに切り上げ、地元の店の前に座って友人たちとウイスキーを堪能します。

2-3.所得

ラオスの平均年収は日本円で年間約80,000〜90,000円です。 月給にすると7,000〜8,000円ほどで、この金額は東南アジア諸国の平均年収と比較しても低い水準です。

多くのラオス人が月1万円以下で生活しています。そのため、2018年に最低賃金が1か月あたり約1,300円に引き上げられています。

2-4.休日の過ごし方

ラオスでは地元の滝や寺院の近くで家族と一緒にピクニックをして過ごすこと多いです。

ラオスは、3世代以上が1つの家または敷地に住んでいるため大家族が多く、家族の絆は固いです。

休日は遠出をするというよりは地元で家族との時間を大切にします。

2-5.服装

式典やお祝いの際には女性は「シン」男性は「サロン」と言うスカートの様な、伝統的な衣装を着用します。

この伝統衣装は着心地がよく機能性にも優れているので見た目以上に動きやすいです。

その為、日常生活においてもこれらの伝統衣装を着ているラオス人はたくさんいます。

2-6.人口

ラオスはアジアで最も人口密度が低い国の1つですが、人口は過去30年間で2倍以上になり、急速に増加し続けています。

国民の約半数以上がメコン川渓谷の都市、ビエンチャン、ルアンパバーン、サワナケート、パクセーに住んでいます。

それ以外の国民も他の大きな川沿いに住んでいることがほとんどです。

ビエンチャンとルアンパバーンの人口は最も多く、ラオスののんびりした環境に憧れて流入する移民の数も増えています。

3.多様な文化を持つラオスの民族について

ラオス国民は、約半数がラオルム族で、残りの半数が49もの少数民族から構成されています。

民族は多種多様ですが、ラオスは伝統的に、ラオルム、ラオタイ、ラオトゥン、ラオスンの4つのカテゴリーに分類されていました。

これらの分類は、各民族が住んでいる土地の高度を大まかに反映しており、彼らの文化は異なります。

しかし、ラオス政府はより正確に分類する為に、言語ごとに3つの民族に再分類しました。

3-1.ラオルム

人口の半数以上を占める民族で低地ラオ人とも呼ばれていて、メコン川渓谷の肥沃な平野またはメコン川の支流の下に住んでいます。

彼らの話す言葉がラオスの母国語とされ、彼らが信仰する仏教も国の宗教とされています。

主に稲作を生業としており、主食はもち米です。家屋は、高床式の住居に住んでいます。

タイ系の部族ラオタイもラオルムに分類されます。

3-2.ラオトゥン

ラオスの北部と南部にある中高度の山腹に住んでいて、山腹ラオ人と呼ばれています。オーストロアジア語を話します。

カム族が大半を占めていますが、以前はラオトゥンは「奴隷」または「しもべ」を意味する軽蔑的な言葉として使われていた時期もあります。

これは、彼らが昔ラオスの君主制によって移住したタイの人々によって季節労働者として使用されたからです。

ラオトゥンは他のグループよりも低い水準で生活していて、彼らと他の民族の間での貿易はほとんどが物々交換によって行われます。

3-3.ラオスン

ラオスンは高地ラオ人と呼ばれていて、最も標高の高い山岳民族です。

19世紀頃にミャンマー(ビルマ)、中国南部、チベットからやってきた移民です。

最大の部族はモン族で、ヤオ族またはメオ族のことも含めます。

ラオスンは米とトウモロコシを主に栽培していて、焼き畑方式で育てています。

また牛、豚、水牛、鶏などの畜産業にも力を入れています。 精霊を信仰する民族です。

4.ラオス文化に影響する宗教事情について

4-1.国教とされている仏教

ラオス人の約60%は上座仏教徒であり、その大部分はラオルムです。

13世紀後半から14世紀初頭のランシャン王国時代に君主であるビソーン王より、ルアンパバーンに上座仏教が導入されたのですが、8世紀から10世紀までは大乗仏教、それ以前にはタントラ仏教を信仰していました。

ラオスの国教とされている上座部仏教は、スリランカや東南アジアに広がっており、出家や戒律を重んじ、自己鍛錬により、煩悩を滅した状態を達成することを目標とした仏教です。

よってラオスの男性は「一生のうちに1回は出家をしなければならない」とされています。

出家をすることは家族のために徳を積むことになり、家族が亡くなったら家族は極楽に行けると信じられています。

出家期間は意外と短く一週間程度が一般的です。

4-2.その他の宗教

フランス統治時代の教育を受けた人々は主にクリスチャンです。

さらに少数のイスラム教徒がビエンチャンに住んでいます。そのほとんどはアラブ系とインド系の商人で、ラオスの17世紀頃にラオスに移住してきました。

また、1970年代にポルポトの独裁政治から逃れたカンボジアのイスラム教徒も住んでいます。

5.多民族で内陸国であるラオスの食文化

5-1.多民族国家があるゆえに料理も多様

多民族国家であるラオスは料理も多種多様で、各家庭の料理も民族によって調理方法や味付けが異なります。

しかし各民族共通している部分があり、ラオス人が主食としているのが「カオニャオ」と呼ばれるもち米です。

ラオス料理はハーブ系の香辛料を使用しますが味は比較的落ち着いていて、素材を大切にするシンプルな料理が多いです。

また東南アジア唯一の内陸国であるがゆえ、川魚な野菜をメインとした料理が多くとてもヘルシーです。

5-2.ラオスでは屋台料理が定番

ラオス人は食事を屋台で済ませることが多いです。

朝はおかゆや麺類、夕方はお惣菜、おやつにはスイーツなどが屋台の種類も豊富です。

発酵した魚や、魚醤もよく使われ、ラオス料理にアクセントを加えています。ラオスの定番料理「ラープ」やピリ辛人気麺の「カオソイ」など魅力的な料理がたくさんあります。

まとめ

いかがでした?

ラオスは観光資源が豊富で外国人旅行者も年々増えています。

ラオス旅行をお考えの方は、旅行前にこの記事を参考にしてみてください。