イランってどんなイメージですか?
やっぱり、厳格なイスラム国というイメージが強いですね。
そして、イラン革命や、テヘランのアメリカ大使館の人質事件など、ネガティブなイメージも多いかもしれません。
でも、実際のイランは、親日国で、伝統的友好関係にあります。
イランのいろんなことを知りましょう。
イランの文化・習慣を知ろう
1.イランってどんな国?
イランは、中東に位置し、ペルシャとも言われ、何千年もの歴史を誇ります。
イラン国内には、ユネスコの世界遺産が22個登録されています。
古代からの遺跡や美しいモスクが魅力的です。
産油国で、日本との関係も深いです。
ただ、1979年のイラン革命後、厳格なイスラム教国家となり、アメリカとの関係が悪化し、日本人にとって、とても遠い国になりました。
そんなイランの文化・習慣・タブーをご紹介しましょう。
2.イランの文化の特徴
2-1 イランは危険?
イランは、アメリカと対立しているし、イスラム圏だし、隣にはイラクがあって、なんだか危険って印象がありませんか?
でも、実情は違います。治安は良好で、困っている人にはとても親切です。
2-2 イランは、女性が過ごしにくい?
女性が日常的に、スカーフを被ることを義務付けられているから、イランは、女性にとって過ごしにくい国なのかと思いがちですが、実は違います!
女性の社会進出がすごく進んでいて、看護師は言うに及ばず、医師、弁護士をはじめ、長距離トラックやバスの運転手などにどんどん進出しています。
さらに、イラン国内の女性の一人旅も安全だといわれています。
3.イランと日本の文化の違い
3-1 週末はいつ?
イスラム教では、金曜日が休みです。
つまり、イランの週末は、金曜日になります。
その前日の木曜日は、日本でいうところの土曜日みたいなものに当たります。
また、イランでは、イラン歴とイスラム暦が使用されています。
日本での春分の日に当たる3月21日が新年の始まりになります。
3-2 イランとトイレは、和式?
外国に行くと、少なからず、トイレの違いに戸惑うことが多いです。
ところが、イランのトイレは、日本では、少なくなった和式のトイレに似ています。
空いた穴(?)にまたがって用を足します。備え付けの専用ホースから出る水で洗い流します。
男性用の小便器もありません。イスラム教では、たとえ男性でも大小にかかわらず、座って用を足すことを良しとしているそうです。
4.イランの食文化
4-1 アルコールは×
イスラム教では、アルコールは禁止です。
イスラム圏の国でも、観光客には、アルコールが提供される国もありますが、イランでは、観光客も、アルコールはNGです。
ただ、食事時には、希望すれば、ノンアルコールビールが提供されます。
4-2 イランの飲むヨーグルトは塩辛い?
イラン発祥で、西南アジアで飲まれている飲むヨーグルトは、ドゥーグと言います。
イランの方は、ケバブなどを食べながら飲むようですが、日本の飲むヨーグルトをイメージして飲むとビックリします。
デザートではないので、甘味はなく、酸味と塩味が強いです。
日本でもイラン食材店やペルシャ料理店で扱っています。
5.イランでやっていい文化、気をつけたいタブーの文化
- イランの文化や歴史に理解を示せば、相手も感心する
- 欧米が優れていると思い込んでいるような印象を与えないように注意
- イラン人は、あなたが中東についてエリート主義的な理解を持っていると感じると、否定的な反応を示す可能性が高い
- イラン人が高等教育を受けている場合は、その知性を尊重する。オーストラリアにいるイラン人は、非常に教養があり、技術的な訓練を受けている可能性が高い。多くの人が1つまたは複数の大学の学位を保持している
- 自分の成功や業績については、謙虚でいること。イランでは、一般的に自分の成功を控えめに。
- イラン人のプライバシーを尊重する。相手の思慮深さを損なうような質問は避ける。
- 中東のイスラム圏の出身だからといって、イラン人全員がイスラム教徒だと決めつけないように。
- イラン人の英語力が低いことを理由に見下したり、深い概念を理解できないと決めつけたりすることはNG。
イランでは、女性の社会進出も進んでいますが、公共の場に出るときは、女性はスカーフで頭を覆わなければなりません。
日本人が、イラン入国のビザを取る場合も、スカーフ着用が義務となっています。
イランでは、FacebookやTwitterは使えないといわれていますが、VNPというアプリを使えば、アクセスできるようになります。
まとめ
いかがでしたか?イランの文化や習慣、タブーなどにまとめました。
イスラム教では、偶像を崇めることが禁止されているため、モスクにも、キリスト教会のような像はありません。
そのかわり、幾何学模様のアラベスク模様がとてもきれいです。ぜひ、実際に現地で見てみたいですね。