日本で天才と呼ばれる人は誰?誰もが認める天才から知られざる天才も紹介

世の中には、「天才」と呼ばれる方がいます。生まれつき備わった優れた才能を持ち、努力では到達しえないレベルの才能を秘めた人を言います。

日本には、歴史上の人物から現在を生きる人たちまで、さまざまなジャンルで天才と呼ばれる人がいます。誰もが認める天才から、「あの人も天才なのか?」という方までご紹介します。

1.誰もが認める!日本で天才と呼ばれた3人

日本人で天才だと思われる方も数多く、三人に絞るなんて、とても大それたことですが、批判、異論はあるかもしれませんが、あえて選んでみました。

1-1 織田信長(おだのぶなが)

「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」

これは、信長の冷酷非情を表したもので、秀吉の「鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス」、家康の「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」と対比されます。

信長は、そのイメージだけの人だったんでしょうか?ノーです。

楽市楽座、関所の撤廃、兵農分離など、大胆不敵な政策を矢継ぎ早に実行します。当然、大きな反発が出ることを予期したうえで、政策を連動させることで大きな成功に導きました。信長は、単なる破壊者ではなく、緻密に練られた立案者だったんですね。

さらに、信長の天才ぶりを如実に表しているのが、彼の先見性です。旧態依然の価値観に縛られた人たちからすれば、信長の行状は、まるで狂気のように映るかもしれませんが、実際は、時代の先を読む先見性に裏打ちされていたのです。

このようなことが、信長が不世出の天才たるゆえんです。

1-2 葛飾北斎(かつしかほくさい)

葛飾北斎は、江戸後期に活躍した浮世絵師です。富嶽百景のうち、「神奈川沖浪裏」の大胆な構図は、見るものを圧倒します。

日本人なら誰もが見たことがあると思いますが、世界でも「The Great Wave」の名で知られています。レオナルドダヴィンチの「モナリザ」と並び称される世界の名画です。

印象派をはじめ、西洋の芸術家たちは、北斎の絵に夢中になりました。19世紀後半、絵画にとどまらず、音楽、工芸など幅広いジャンルに多大な影響を与えました。

彼の独創性、圧倒的な画力は、彼を天才画家と呼ぶにふさわしいです。

1-3 南方熊楠(みなみかたくまぐす)

南方熊楠は、上記の織田信長、葛飾北斎に比べると、その名を知っている人は少ないかもしれませんが、彼こそ、知る人ぞ知る、「智の巨人」「博物学の巨星」と言われています。また、日本版ダヴィンチともいわれています。

1867年(慶応3年)、和歌山市に生まれました。アメリカやイギリスなどで14年間の遊学生活を送り、1900年に帰国。それ以後、亡くなるまで和歌山で過ごしました。

博物学や民俗学において、イギリスの科学雑誌「Nature」に50本の論文が掲載されています。在野の偉大な学者とあがめられた熊楠の偉業は、今なお、発掘、調査され続けています。

2.現在を生きる、日本で天才と呼ばれる人2選

私たちと同時代に生きる日本の天才の二人をご紹介します。

2-1 加藤一二三(かとうひふみ)

今、将棋界では、藤井聡太が稀代の天才と騒がれていますが、60年以上前に「天才棋士」と言われた人がいました。

ひふみんこと、加藤一二三9段です。今でこそ、かわいくて、チャーミングなおじいちゃんですが、実はすごい人、大天才です。

63年前、史上初の中学生プロ棋士としてデビュー以来、数々の記録を塗り替えてきました。まさに、生きる将棋界のレジェンドです。

2-2 山中伸弥(やまなかしんや)

「iPS細胞の研究」でノーベル生理学・医学賞を受賞された京都大学教授です。日本には、数多のノーベル賞受賞者の方がおられ、彼らも、まさに天才だといえます。山中教授は、日本のノーベル賞受賞者を代表した天才として、ここに登場願いました。

彼の研究テーマであるiPS細胞の研究は、難易度が高く、多くの人が途中で諦めました。そのなかで、山中教授は、未踏の分野を切り開かれました。その先見性、社会を変えるという意義が、まさに天才だといえます。

彼のような研究者が、後に続くことができるのか、日本の教育が問われています。

3.日本人で意外に天才だと思われていないけれど、実は天才なのは・・・?

3-1 伊能忠敬(いのうただたか)

伊能忠敬は、歴史の教科書に、「日本全国を測量して『大日本沿海輿地全図』を完成させ、国土の正確な姿を明らかにした」と載っています。

伊能忠敬といえば、天才というより、「ひたすら」「こつこつ」「積み重ね」[根気と執念]というイメージかもしれませんが、それらが彼の天賦の才を開花させたといえるでしょう。

彼は、隠居した50歳から暦学、測量の研究に打ち込み、実測による日本地図作成という偉業を果たしました。決して、彼は、早熟の天才ではないけれど、いぶし銀のような天才ぶりが光ります。

まとめ

日本の天才について、これだけの字数にはとてもまとめ切れるものではありません。さまざまなジャンル、いろいろな時代に、天才と言われる方がおられます。そんな中、たった6人しか選ばなかった無謀な試みをご寛恕いただければ幸いです。

あなた推しの天才は、どなたでしょうか?