親日の国、タイの文化とは?特徴や習慣、日本との違いも紹介

タイの文化

東南アジアのタイと日本は、建国以来植民地になったことがなくずっと独立国です。

また、仏教が生活に深く関わっていること、皇室や王室が人々に親しまれていることなど、数々の共通点が挙げられます。

今回の記事では、親日的な国であるタイの文化について見ていきたいと思います。

1.タイの文化「コミュニケーション編」

タイの文化

タイの伝統的な挨拶「ワイ」

タイはアジアの国ですから、欧米諸国のようにハグをしたりといった身体接触は基本的にはありません。

その代わりにタイ人によく見られる動作がワイという、両手を拝むように合わせお辞儀をするしぐさです。

合わせた手のひらは少しふくらませ、ハスの花のつぼみの形にします。これは相手への敬意を表すもので、通常は目上の人からすることはありません。

ニックネームをつける文化

タイ人は生まれた時に、親や親戚が本名と一緒にニックネームを命名します。

そして社会に出てからも上下の関係なくこのニックネームで呼び合うことが多く、本名よりも格段に高頻度で使われます。

ニックネームのバリエーションはとても広く、植物の名など自然の風物に因んだもの、将来お金持ちになるように「宝石」などと願いを込めたもの、「ジャイコ」など日本のアニメからとったものなど実に様々です。

男言葉と女言葉がある

日本語ほどはっきりはしていませんが、タイ語には男言葉と女言葉があります。

一番顕著なのは語尾です。「クラップ」は男言葉、「カ」は女言葉です。

仏教が生活に根差している

タイの国教は仏教で、国民の90%以上が仏教徒です。男性のほとんどが期間の長短はあるにせよ、出家をする習慣があり、修行を終えると一人前とみなされます。

町には寺院が多く、黄衣の僧侶の姿も珍しくありませんが、女性は僧侶に近づき過ぎてはいけません。

また、子供に対してでも、魂が宿るとされている頭を撫でるのはご法度です。

2.タイの文化「生活、歴史編」

王族の肖像画

タイの王室は非常に国民に敬愛されており、町の至るところに大きな王族の肖像画が飾られています。

王室に対する失礼な言動は「不敬罪」の対象になります。

歩道が歩きにくい

バンコクなどでは舗装された歩道がありますが、施工技術もメンテナンスも良くなく、とても歩きづらいことが多いです。

穴が開いていたり段差があったり、危険を伴うこともあるほどです。また、ごみのポイ捨ても多く、道が汚れていることが多々あります。

冠水が多い

雨季には短時間に多量の雨が降るスコールが毎日あります。大都市バンコクでも排水が追い付かず、道路が冠水したり、水が溢れて洪水のようになっていることが少なくありません。

そんな時でも長靴をはくタイ人はあまりおらず、ほとんどの人は濡れても良いビーチサンダルで歩いています。

トイレが少ない

タイでは公衆トイレがとても少ないです。駅にもトイレがありません。

ですから外出の際には、トイレがあるショッピングセンターや寺院の場所などを把握しておく必要があります。

地方ではトイレは有料という所もたくさんあります。

タンブン

タンブン(功徳を積む)をすると来世で幸せになれると信じられているタイでは、人々がタンブンする姿をよく見ます。

タンブンで1番ポピュラーなのは寺院で祈ることや托鉢の僧侶に施しをすることです。

その他、動物愛護や困っている人を助けることなど、あらゆる善行がタンブンととらえられます。

タイの家族

タイでは家族が最優先され、欧米諸国よりも大家族が重視されます。

タイ人の兄弟姉妹の多さに驚いたとしても、その多くはいとこである可能性が高いです。タイ語にはいとこという言葉はなく、人々はいとこを兄弟姉妹のように呼びます。

大家族が近くに住んでいるのは普通で、多くのタイ人は仕事で離れても故郷の村と強い絆を保っています。

両親が別の場所で働いている場合、子どもは祖父母や叔父叔母に育てられるのが一般的で、日常生活における大家族の役割はこのようなものです。

家族の若いメンバーは、年上のメンバーの世話をすることを期待されています。これは経済的な面でも、さまざまな家事をすることでもあります。

タイでのステータス

一見するとわからないかもしれませんが、タイの文化では地位はとても重要なことなのです。年齢、家族のつながり、仕事の種類、教育、収入レベルなどが、その人の社会的地位を決める要因になります。

タイ人は状況が変われば地位を得ることも失うこともあるのです。タイ人はその人の地位によって異なるバージョンのワイを行い、誰が最初にワイをするかという社会的なルールがあります。

また、誰が最初にワイをするかという社会的なルールもあります。何人かのグループで社交の場を持つ場合、地位は重要で、最も収入の多い人が勘定をするのが伝統的です。

タイ人同士では、年齢を表す言葉があり、年上の人の名前の前には敬意を表すために「ピー」、年下の人には「ノン」と言います。

ただし、結婚や仕事などで地位が高くなると、年下の人を「ピー」と呼ぶことがあります。このような小さな社会的ルールは、部外者にとっては見逃しがちですが、タイ文化にしっかりと織り込まれているのです。

3.タイの文化「食事編」

屋台が多い

タイでは食べ物の屋台が発達しています。道端に簡易テーブルと椅子があり、そこで食事ができるもの、テイクアウト専用のものなどがあります。

売っているものも麺類から揚げ物、スイーツや果物まで様々です。安価で容易な屋台はタイを知る食文化の代表です。

自分で味付け

タイの食堂や屋台には酢、砂糖、唐辛子、ナンプラー(魚醤)の4つの調味料が置いてあり、出された料理を自分好みの味にアレンジして食べます。

ビールに氷

タイでメジャーなアルコールはビールです。ビールメーカも数社あり、日本人が飲んでも違和感のない美味しいビールを製造しています。

1年中暑いタイではビールがすぐぬるくなってしまうので、氷を入れて飲む人がたくさんいます。

アルコール度数も日本のものよりやや高いので、氷を入れてちょうど良いくらいになります。

食器はプラスチック

タイでは高級レストランに行かない限り、レストランで出される食器はプラスチックが普通です。

カトラリーはスプーンとフォークという場合が多く、それらも薄くて頼りなく感じることが多々あります。

あまり食器にはこだわらない国民性のようです。

最後に

タイの文化についてお知らせしましたが、いかがでしたか。

日本との共通点や相違点を比べながら読んで頂けたら幸いです。