東南アジアのタイは、お酒好きの人には戸惑うことが少なくない国です。仏教国ということでお酒に関して特殊な事情があるからです。
今回はタイのお酒事情や、タイでおすすめのお酒についてお伝えします。
目次
1.タイのお酒事情を知りたい!おすすめ酒や飲めない日も紹介
タイの仏教とお酒事情
タイは仏教国です。日本でも仏教は盛んですが、タイは国教が仏教で、国民の9割以上が仏教徒、町にはたくさんの寺院があり人々が熱心に参拝している姿を目にします。
仏教の戒律は厳しく、僧侶はもちろん禁酒です。そのせいか分かりませんが、飲酒に関しては日本より厳しい目で見られます。
特に女性の飲酒する姿は好ましいものと思われていませんし、男性でもお酒を飲んで騒いだり、醜態をさらしたりする姿はほとんど見られません。
タイに持ち込めるお酒の量
外国からタイに入る場合、免税で持ち込めるお酒はたった1本、1リットル以下です。
日本が760ml相当で3本なのと比べると、かなり厳しい条件です。
2.タイ国内で買えるお酒の値段はどのくらい?
タイのお酒にかかる関税はかなり高いです。同じブランドの輸入ワインならおおよそ日本の1.5倍から2倍の値段になります。
ただ、販売されている酒の種類は豊富で、ビール、ワイン、ウイスキー、日本酒など、たいていのものがバンコク市内なら手に入ります。
外国の酒造メーカーがタイ国内で製造する場合は価格が安くなり、例えばハイネケンのビールなどはタイ産のビールとさほど変わらない値段で買うことができます。
3.タイでお酒を販売している時間は?
タイでは、いつでもお酒が買えるわけではありません。
販売できる時間が決められていて、昼間は11:00から14:00、夜は17:00から24:00です。
それ以外の時間は売り場にシートがかぶせられたり、店員が見張っていたりして購入ができません。
ただし、買えないというだけで飲むことが禁止されているわけではありません。
4.タイでお酒が飲めない日はあるの?
タイでは1年に数日の禁酒日があります。この日は酒類の販売はもちろん、レストラン等での飲酒も禁止されます。
禁酒日になるのは、仏教に関係ある日、王室関係の日、選挙や国民投票の前日と当日です。
禁酒日になる仏教関係の日はだいたい4日ほどですが、年によって多少増えることもあります。これに不定期に王室関係や選挙関係の禁酒日が加わります。
禁酒日であっても外国人相手のレストランなどでは酒類を提供する場合もありますが、やはり大手を振って飲める雰囲気ではありません。が、家の中で飲む分には全く構いません。
5.タイで飲みたいおすすめのお酒
タイのビール
前述ように、バンコクなどではほとんど世界中のお酒が手に入りますが、おすすめとなるとやはりビールです。
暑いタイではビールを飲みたくなるものですし、スパイシーで味の濃いタイ料理にはビールがよく合います。
タイにはシンハー、チャーン、ラオというビールの3大メーカーがあり、どれも日本人に合う味です。
値段もタイの他の物価からするとさほど安くはありませんが、それでも日本よりは安い価格で飲めます。氷を入れて飲むのがタイ風です。
タイのワイン
暑い国では造られるイメージのないワインですが、タイでは高原など比較的涼しくなるカオヤイやホアヒン地域でワインが造られています。
世界標準からすればまだまだのところもありますが、それでも価格の高いものはなかなかの味がします。ホアヒンのモンスーンバレーのものがおすすめです。
タイの焼酎・ウイスキー
タイに「メコンウイスキー」というものがありますが、これは米を原料とした焼酎にウイスキーの香りを付けたものです。また「リージェンシー」という、本当のウイスキーも製造されています。
どちらもあまり日本人の口に合わないようですが、タイらしさを求めるなら現地で探して試してみるのも面白いでしょう。
タイのカクテル
バンコクのバーなどでは、世界のお酒を使い、タイのフルーツやハーブと合わせたカクテルを飲むことができます。
カクテルは材料の組み合わせによって無数の種類ができますが、味覚の発達したタイ人の作るカクテルはなかなかのものが多いです。
是非好みを言ってオリジナルのカクテルを作ってもらってみてください。
最後に
以上、タイのお酒事情についてお伝えしました。現地でお酒を楽しむ際の参考になれば幸いです。