ゲラとは?大きく2つの意味があり、由来や使い方も徹底解説

ゲラとは、どういう意味なのか気になっていませんでしょうか。

ゲラには大きく2つの意味があり、笑い上戸のゲラという意味と出版業界で使われるゲラの意味があります。

記事ではわかりやすく解説していきます。

1.ゲラとは?大きく2つの意味がある

「ゲラ」という言葉には、文脈によって主に2つの意味があります。まず、出版・印刷業界で使われているゲラという言葉は、「ゲラ刷り」「校正刷り」のことを指します。

これは、誤字・脱字などをチェックするために、原稿を印刷することです。

そして、もう一つの意味で、すぐ笑う人のことを「ゲラ」といいます。これは、「笑いの沸点が低い人」のような意味があります。

もう少し詳しく紹介すると、お酒を飲むとすぐに笑ってしまうような酒癖のある人が「ジョラガ」、ちょっとしたことで笑ってしまうほど笑いの沸点が低い人が「ゲラ」です。

2.笑いの沸点が低い「ゲラ」という言葉が生まれた理由

「ゲラ」という言葉は、関西では “大笑いする “という意味で使われることがほとんどです。

そのため、この言葉は方言とされています。

もちろん、関東地方でも使われますが、”ゲラ “を連想しない人が多いようです。関西以外では “ゲラ “は通じないかもしれません。

感性そのものは一般人と大差なく、むしろ笑いの沸点が非常に低いだけです。

したがって、空気が読めないとか、何も笑えないということはなく、真面目な話も真面目に聞けます。

また、普段は笑っていても、お酒を飲むと途端に笑わなくなる「ゲラ」もあるので、お酒を飲んで笑うかどうかは「ゲラ」に含めないという人もいるかもしれません。

ゲラな人の特徴

いつも笑顔で周りを明るくしている人は、一般的に好かれる人です。愛嬌のあるかわいい笑顔は、親しみやすさを感じさせます。

職場や学校で挨拶をしたときに、相手が笑顔で接してくれると、こちらもほっこりした気持ちになります。

初対面の人でも、笑顔が多い人はとっつきやすく、話しかけやすいと感じる人も多いのではないでしょうか。

その前向きな姿勢は、一緒にいる人を元気にしてくれるような存在なのかもしれません。

何か面倒なことがあっても、平然とした態度に感心する人もいるようです。

また、よく笑う人は異性にもモテます。楽しそうに笑っている女性を見ると、男性は悪い気はしないものです。

3.出版業界で使われる「ゲラ」とは

出版業界で使われているゲラの意味を説明していきます。ゲラを知る前に、原稿とゲラ刷りの違いを紹介しましょう。

「原稿」とは、一般的に横書きで、本の文章だけが書かれているものです。

「ゲラ刷り」とは、イラストやデザイン、ページ番号など、制作用のレイアウトに変換された原稿のことです。

文字や写真、図版の配置や大きさを決めたり、改行や改ページの位置を確認するために欠かせません。

書籍は通常縦書きなので、文字や図がない書籍でも横書きから縦書きに変換すると、見た目が大きく変わってしまいます。

ゲラが出た時点で本のページ数は決まっていますが、予想以上に多くなってしまい、編集者からカットを求められることもあります。

出版業界で使われているゲラの由来

「ゲラ」という言葉は、もともと活字を入れる箱のことを意味しています。この木箱を “ゲラ “と呼び、そこから印刷される校正刷りも “ゲラ “と呼びます。

ゲラという言葉は、ポルトガル語の「galley」に由来しています。galleyとは、ガレー船のことです。

ガレー船とは多くのオールを備えた軍艦のことであり、19世紀初頭まで香辛料貿易や奴隷貿易に利用されていました。

風が弱く不安定な地中海で発達し、人力であることが特徴です。船には多くのオールが取り付けられ、船乗りがこれを漕義ます。

帆船に比べると効率は悪いが、スピードが速く、小回りが利くのが特徴です。

ゲラには、大きく2つの意味があります。それは、よく笑う人と制作用にレイアウトされた原稿のことです。ぜひ参考にしてください。