カンボジアの料理は、今のカンボジアのもとになった王朝の名前をとって「クメール料理」とも呼ばれます。
マイルドなものが多く、日本人の口にも合うため、カンボジア旅行では観光と共にクメール料理を楽しみにしている人も多いようです。
今回は、カンボジアの色々な料理をご紹介します。
目次
1.「カンボジアの食べ物」料理の特徴について
多くの国と国境を接するカンボジアの料理は、中国やインドなど周辺国の影響を受けています。
フランスの植民地だった歴史から、西洋の影響を受けた料理も見受けられます。
東南アジアの料理でありながら、唐辛子やパクチーなどをあまり使わないので、全体的にマイルドです。
また、1つのレシピに使用する食材が多く、色どりがきれいな上に、野菜も多く使うのでヘルシーです。
2.「カンボジアの食べ物」料理でよく使われる調味料
日本で醤油や味噌がよく使われるように、カンボジア料理でもよく使われる調味料があります。
代表格が「プラホック」という、魚の塩漬けをペースト状にしたものです。
発酵させるため、作るのに3年ほどの時間がかかります。
匂いはかなり強いのですが、料理に塩味と旨みをプラスしてくれる、カンボジア料理には欠かせないものです。
そしてもう1つが「グルーン」という香辛料をミックスしたものです。
ウコンやニンニク、赤タマネギ、レモングラスなどを磨り潰したもので、料理により配分を変えて使用します。
これら2つの調味料がカンボジア料理を大きく特徴づけているのです。
3.「カンボジアの食べ物」代表的な料理について
3-1.アモック
カンボジアで食べたい代表的な料理は何といっても「アモック」です。
アモックとは「ココナッツカレー」のことで、具には淡水魚や鶏肉、野菜などが入っています。
比較的淡白な具材とココナッツの濃厚さがマッチし、香辛料の香りが食欲をそそります。
ココナッツの葉を皿のように組み立て、そこに盛られるので見た目もキュート、具材もカラフルでとても写真映えする一品です。
高級レストランでは、卵と一緒にバナナの葉で蒸してムースのような食感にしますが、家庭的な店では、ゆでたものを出して、よりスープ状の魚カレーに近い味にします。
3-2.クイティウ
「クイティウ」は米から作られる麺です。
カンボジアでは朝食に食べられることが多く、さっぱりしていながら出汁がしっかりときいたスープが特徴的。
深い味を醸し出し、毎日でも食べられる美味しさです。
3-3.チュナンダイ
「チュナンダイ」はカンボジアの鍋料理です。
1年中暑いカンボジアですが、土鍋を使ったこの鍋料理が人気です。
スープは牛から取り、野菜やキノコ、肉などを入れていきます。
日本の鍋とやや違うのは、溶き卵を入れたり、〆に米麺を入れたりすることです。
また、ライムなどで味に変化をつけるのもカンボジアらしいアレンジです。
3-4 ノンバンチョック:クメール風ラーメン
ノムバンチョック(クメール風ヌードル)は、朝食に人気の料理です。
ノムバンチョックは、英語では単に “Khmer noodles” と呼ばれることもあるほど、カンボジアで愛されている料理です。
朝食の代表的な食べ物で、毎朝、米の生麺を入れたカゴを肩の棒にバランスよくぶら下げた女性が売っているのを見かけることができます。
米から苦労して作った生麺に、レモングラス、生姜、ターメリック、ニンニクなどで作った魚ベースのグリーンカレーをかけた料理だ。新鮮なキュウリ、バナナの花、インゲン豆、食用の花、野生の葉などが盛られています。
シェムリアップでは、ヤシ砂糖とピーナッツで作ったトゥクパエムという甘いソースが添えられます。
3-5 カーサックコー(Kha sach ko):牛肉のパームシュガー煮込み
カンボジアの料理法の一つで、ヤシ砂糖をカラメル状に煮詰めて粘り気のあるシロップを作り、それを料理のベースとするものです。レシピはそれほど複雑ではありませんが、この牛肉料理は驚くほど複雑で、多くの要素を含んでいます。
家庭によってレシピは異なるが、多くはカーをベースにガランガル、唐辛子、ニンニク、黒胡椒、スターアニスなどを加える。
クローブやココナッツウォーターでダシをとる家庭もあれば、トマトやタマリンド、豆板醤を入れる家庭もあります。
カーサックコーは、フランス帝国主義を意識してスライスしたバゲットや麺と一緒に、ハーブ、オニオンスライス、フライドガーリックを添えて供されます。
4.「カンボジアの食べ物」甘い食べ物
4-1.ルパウ・ソンクチャー
「ルパウ・ソンクチャー」はカンボジアで定番のデザートがカボチャプリンです。
種を抜いたカボチャにプリンが入っています。
このプリンはアヒルの卵を使うので、日本で食べ慣れているプリントは少し風味が異なります。
甘さは控えめなので、ココナッツアイスクリームなどと一緒に食べても美味です。
4-2.ボンアエムクルップモック
「ボンアエムクルップモック」は屋台でよく見られるスイーツで、一言で言えば甘味の盛り合わせです。
入っているのは豆、芋、寒天、果物、そして甘く味を付けたもち米などです。
店により組み合わせが違うので、食べ比べも楽しいスイーツです。
4-3.オンソーム・チェーク
ココナッツミルクで甘く味を付けたもち米にバナナを入れ、それをバナナの葉に包んで蒸しあげたスイーツです。
葉の香りが移ってシンプルなスイーツながら味わいがあります。
食べごたえもあり、小腹がふくれます。
5.「カンボジアの食べ物」珍しい食べ物
5-1.焼きカエル
屋台で焼き鳥と一緒に売られていることもあります。
一見グロテスクですが、脂肪分の少ない鶏肉のようでさほどクセがありません。
違和感なく食べられることでしょう。
5-2.ポンティアコーン
「ポンティアコーン」はカンボジアではおやつによく食べられるものです。
孵化寸前のアヒルの卵を蒸したものなので、見かけはかなりグロテスクです。
しかし、味はとても美味で茶碗蒸しとか、歯ごたえのあるゆで卵などと表現されます。
ライムや胡椒、香草などと一緒に食べ、栄養も滋養も満点です。
まとめ
以上、カンボジアで食べてみたい料理をご紹介しました。
まだあまり馴染みがあるとはいえないカンボジアですが、アンコール・ワットをはじめ、見どころも少なくありません。
旅行に行く機会があれば、是非日本人の口にも合うカンボジア料理を色々食べてみてください。