インドネシアの文化とは?特徴や習慣、日本との違いを紹介

インドネシア

インドネシアと言えば、どんなことを思い浮かべますでしょうか。バリ島のエキゾチックな魅力でしょうか。訪れたことがない人は、想像が難しいですよね。

ちなみに、よくテレビに出ているデヴィ夫人は、独立後間もないインドネシアのスカルノ大統領の第三夫人でした。今回の記事では、そんなインドネシアの文化について紹介します。

1.文化を知る前に!インドネシアってどんな国?

インドネシアは、東南アジアにある、人口2億3000万人の世界第四位の人口を誇る国です。

世界最大のムスリム人口を有する国でもあります。赤道にまたがる13000余の島からなる島嶼国です。

インドネシアにとって、日本は最大の輸出入国で、歴史的、経済的、政治的に密接な関係が続いていて、とても親日的です。

また、日本にとっても、インドネシアは、天然資源の重要な供給国です。互いに、G20やAPECの加盟国であり、これからもいい関係を保っていきたい国ですね。

2.インドネシアの文化や特徴とは?

インドネシアの文化①「宗教が重んじられている」

インドネシアの人口の87%がイスラム教徒ですが、バリ島では90%の人がヒンドゥー教徒です。仏教徒も多く、インドネシア国内では、無神論は認められていません。

インドネシアの人々と話をするとき、軽々しく宗教の話はしない方がいいでしょう。

インドネシアの文化②「多様性が重んじられている」

インドネシアの公用語はインドネシア語ですが、国内では300以上の言語が話されています。また、島国なので、それぞれの島ごとで文化もかなり違います。

そんなインドネシアなので、国是は「多様性の中の統一」です。簡単に言えば、「ばらばらであるけれど、それでもなお一つ」ということです。

インドネシアの文化③「家族ぐるみで付き合う」

インドネシア人はいくつになっても、家族とは固い絆で結ばれる傾向があります。多くのインドネシアの若者にとって、すでに安定した収入がある場合でも、実家を出るということは多くありません。

どうしても必要な場合(都会で就職するために故郷を離れる人も多い)を除き、多くの人が親元で暮らすことを選択します。それは必ずしも依存心の表れではなく、家族に関してこの国が持つ価値観や原則を表しているに過ぎないのです。

インドネシアの文化④「スパイシーな料理好き」

ハーブやスパイスが豊富で、その素材を生かした伝統的なレシピが作られています。実際、観光客の舌には強烈な印象を与えるインドネシア料理が多いかもしれません。

ただし、レシピは地域によって異なり、その土地の主な作物によって異なります。

例えば、ジャワ島はサトウキビやパームシュガーが豊富なため、甘い料理が好まれる傾向がありますが、パダン、マナド、バリなどでは、唐辛子やスパイスを控えめにすることが多いです。

3.インドネシアと日本の文化の違い

日本文化との違い①「時間の感覚が違う」

インドネシアの人々は、よく言えば「ゆったり」、悪く言えば「時間にルーズ」です。インドネシアの時間のことを「ゴム時間」と言います。

日本文化との違い②「3 in 1」

「3 in 1」って何かご存知でしょうか。

インドネシアの首都、ジャカルタの交通渋滞はかなりひどいですが、渋滞を緩和するために、ラッシュ時間には、一台の車に三人以上乗っていないと道を通れないことになっています。

日本文化との違い③「トイレ事情」

インドネシアでは、トイレが水浸しになっていて驚くことがあります。トイレットペーパーで拭かず、水洗いをします。

手動で水が出るホースで洗うか、バケツの中の小バケツで水を汲み、左手でお尻を洗います。そのため、便器回りが水浸しです。

4.インドネシアの食文化について

インドネシアの食文化①「料理の特徴」

ジャワ料理は甘め、パダン料理は辛め、生野菜が出るのがスンダ料理と、地域によって味が異なります。

厳密にはインドネシア料理というものはなく、インドや中国など周辺国の料理の影響を受け、融合したのがインドネシアの料理です。

インドネシアの食文化②「代表料理」

ナシ・ゴレンは、スパイシーな焼き飯で、日本でも食べられますね。インドネシア語で「ナシ」は米、「ゴレン」は、揚げるという意味です。英語で炒飯はfried riceですから、同じですね。

ミー・ゴレンは、インドネシア風焼きそばです。これらは、インドネシアの代表料理ですが、厳密には中国料理の一種です。

サテは、ヤシなどの串に刺して焼く焼き鳥風のものですが、タレが日本の焼き鳥とは異なります。

5.日本文化とは違う!インドネシアで気を付けたいタブー

インドネシアのタブー①「子どもの頭をなでない」

ヒンドゥー教では、頭は神聖なものと考えられ、イスラム教では、子どもの頭をなでると成長が止まると考えられています。かわいいからとなでてはいけません。

インドネシアのタグー②「左手は不浄」

インドネシアではトイレでは水でお尻を洗いますが、それは左手でします。左手は不浄と考えられていて、右手は良いことに使います。

たとえ、左利きであっても、他人に触れるときは右手で触れましょう。

インドネシアのタブー③「食器を持ち上げない」

インドネシアでは、食器を持ち上げず、置いたままいただきます。

日本では、食器を持ち上げずに置いたまま食べたら、親に怒られることもありますね。

インドネシアのタブー④「人前で怒らない」

人に注意するときも、人前で怒らないようにしましょう。侮辱されたととられます。

子どものころから叱られ慣れていないからです。日本とはずいぶん違いますね。

最後に

インドネシアの文化の特徴をまとめましたが、いかがでしたでしょうか。日本とインドネシアの文化の違いのごく一部です。

違いを認めたうえで、両国の関係が深まればいいですね。