「永遠に平和な国」という意味をもつブルネイ。
同じアジアの国でありながらあまり馴染みがありませんが、実は世界有数の豊かな国で観光資源にも恵まれています。
親日的で、近年は日本からの観光客も増えているブルネイを簡単に紹介します。
目次
1.旅行前に要チェック!ブルネイとはどんな国?
1-1.ブルネイの国勢について
ブルネイはオーストラリアの北西、ボルネオ島の北部を国土とする東南アジアの国です。
イギリス連邦の加盟国でもあり、ASEANにも加盟しています。
面積は三重県ほど、人口は約40万人の小さな国で、首都はバンダルスリブガワンです。
気候は熱帯雨林気候、イスラム教の国です。
スルタンと称する国王がいて国民の尊敬を集めています。
国王とは別に首相もいますが、議員は国王が任命するなど、国王の権限が強くなっています。
1-2.ブルネイの主要な産業
ブルネイでは石油、天然ガスが豊富で、それらを輸出しています。
そのため1人当たりの所得が東南アジアではシンガポールに次いで高く、日本を超えることもあるほどです。
ブルネイ国民であれば所得税はなく、公立病院の医療費や公立学校の教育費も無料です。
1-3.ブルネイの公用語や言語とは
ブルネイの公用語はマレー語ですが、日常使われているのはマレー語の方言ともいえるブルネイ語です。英語も広く通用し,中国系住民同士では中国語もある程度使われています。
1-4.日本からブルネイへの行き方
ブルネイには2019年に成田からロイヤルブルネイ航空の直行便が週3回周航されました。
フライト時間は約6時間30分になります。
乗継便を利用する場合はマレーシアやフィリピンでの乗り換え便がよく利用されています。
2.ブルネイ旅行でおすすめ観光スポット
2-1.ブルネイの観光スポット「カンポン・アイル」
「カンポン・アイル」は世界最大の水上集落で、約4万人の人が42の村に分かれて生活しています。
村同士は歩道橋でつながり、電気、水道などが通って学校や病院、モスクや商店など4000以上の建物があります。
2-2.ブルネイの観光スポット「イスタナ・ヌルル・イマン」
「イスタナ・ヌルル・イマン」はブルネイ国王の宮殿です。東京ドーム4個分の広さをもつ世界最大級の宮殿で、公式行事に利用されることもあります。金色のドームとアーチ状の屋根が特徴のこの宮殿の部屋数は約1800、浴室は約260あるとか。
2-3.ブルネイの観光スポット「モスク」
「オールドモスク」との呼ばれる「スルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスク」は1958年に建てられた豪華絢爛なモスクです。
大理石や水晶など輸入された高級建材が惜しげもなく使われています。
天界をイメージしたという庭園も一見の価値があり、人口の池には再現された優美な御座船が浮かんでいます。
夜にはライトアップされ、一層の美しさを演出します。
郊外には「ニューモスク」と呼ばれる「ジャミ・アス・ハサナル・ボルキア・モスク」もあります。
こちらは5000人以上を収容できるというブルネイ最大のモスクで、金が用いられたドームなど、やはり豪華な造りになっています。
2-4.ブルネイの観光スポット「エコツーリズム」
熱帯雨林もブルネイの観光資源の1つです。
ボルネオ島にしかいないと言われるテングザルを見に行ったり、ラフティングなどのアクティビティを楽しんだりすることができます。
3.ブルネイ旅行の際に食べてみたい料理
ブルネイ料理はマレー料理やインドネシア料理に似ていると言われています。
また、インドや中国、タイ、日本などの影響も受けています。
イスラム国であるため、豚肉は食べられず、アルコールも飲めません。
3-1.ブルネイの料理「アンプヤット」
アンプヤットは数少ないブルネイ独自の料理です。サゴヤシのでんぷんに熱湯を加えて混ぜたもので、日本の餅に近い食感です。
アンプヤット自体はほとんど味がないのでソースにつけて食べます。
ソースの種類はたくさんありますが、最もブルネイらしいのはドリアンの入ったチリソースでしょう。
3-2.ブルネイの料理「ルンダン」
ルンダンは肉の塊をココナッツミルクと香辛料で煮込んだ料理でインドネシアでもよく見られるものです。
ごちそう料理で、町なかのレストランでも食べられますが、値段はメニューの中では高い方になります。
3-3.ブルネイの料理「ナシレマッ」
ナシレマッは米にココナッツミルク、塩で味を付け、植物の葉の風味を付けたものです。
上記のルンダンと一緒に食べられることが多い米料理です。
まとめ
以上、ブルネイの概要についてお伝えしました。
まだまだ日本では知られていないブルネイを訪ねれば、新しい発見がたくさんあることでしょう。