韓流ドラマに、K-POP、日本における韓国ブームは止みそうにありません。こうしてお互いの理解が深まることはとってもいいことですよね。
相手のことを知るためには、その国のお酒のことを知るのも大切です。今回の記事では、韓国のお酒のABCをご説明します。
目次
1.韓国では、何歳からお酒が飲めるの?
韓国では、飲酒は、19歳から認められています。
ただし、韓国の年齢の数え方は、日本の満年齢とは違って、数え年です。日本では生まれた年は0歳ですが、韓国では生まれた時に1歳で、お正月に1歳年を取ります。
日本人が韓国に行った場合も、韓国の法律が適用されます。
2.韓国のお酒の種類
韓国のお酒①「メクチュ」
メクチュとは、韓国のビールです。韓国では、主に、OB,CASS,HITEという3つのブランドが売れています。
日本のビールに比べてお値段は安く、500㎖で2100ウォンぐらいです。味は日本のビールに比べると薄味の印象ですが、韓国料理との相性は抜群です。
韓国のお酒②「ソジュ」
ソジュとは、韓国焼酎のことです。日本で韓国の焼酎と言えば、ジンロが有名ですが、韓国内ではチャミスルという名前です。チャミスルとチョウムチョロムが2大ブランドです。
価格は、1瓶(360㎖)で1000ウォンぐらいです。日本の地酒同様、ご当地焼酎、サンチョロム、オーツーリンなども人気です。最近は、フレーバー焼酎が注目されています。
韓国のお酒③「マッコリ」
マッコリは、米などの穀物を原料に乳酸発酵させた濁り酒です。マッコリも、ソジュ同様、地方ごとにいろんな種類が作られています。最近人気なのは、加熱処理をしていない生マッコリです。
そのまま飲んでもおいしいマッコリですが、炭酸水やジュースと割ってもおいしいです。マッコリは、労働者や学生が飲む安いお酒というイメージで安く、750㎖1300ウォンぐらいからです。
韓国のお酒④「果実酒」
日本でも人気の果実酒ですが、韓国でも同様に人気です。特に、野イチゴのお酒、ポップンジャ(覆盆子)が、甘酸っぱくておいしいです。
飲みやすいのでごくごく飲めちゃいそうですが、実はアルコール度数は、ビールより高いので要注意です。
青梅エキスから作られる梅花酒(梅酒)、メファス、メスチンなどが女性を中心に人気を集めています。300㎖で2750ウォンぐらいからあります。
韓国のお酒⑤「薬用酒」
ペクセジュ(百歳酒)は、朝鮮ニンジンやクコの実などの漢方薬材と生米を発酵させて作る漢方のお酒で、頭痛や二日酔いになりにくいと言われています。
価格は、300㎖で2420ウォンぐらいです。また、サンサチュン(山査春)は、山査子(サンザシ)と生の米を醸造したお酒です。
サンザシはポリフェノールを多く含むので、胃腸によく、腰痛に効くと言われています。300㎖で2750ウォンぐらいです。両方とも冷やして飲みます。
3.韓国で作られているオリジナルのお酒って?
お酒は、世界中で大昔からあらゆるものを使って作られてきました。米作文化圏である韓国では、米を用いた酒が大部分です。
韓国の伝統酒は、酸味と甘味がよく調和し、果実の香りがして種類もさまざまです。また、韓国の伝統酒は、酒の原料に薬料を加えて醸しました。
以上の点を考えると、マッコリ、ペクセジュ、薬酒などを挙げることができるかもしれません。
4.韓国で、人気の高いお酒はどれ?
韓流ドラマでも、飲酒シーンが流れますが、韓国人はお酒が好きです。韓国人一人当たりの飲酒量は世界第13位ですが、高い度数のお酒に限れば、OECD加盟国中第1位です。
韓国人は、飲む量も多いですが、度数が高いお酒を割らずに飲むのが好きなようです。
しかし、最近では、フレーバー焼酎や生マッコリなどヘルシー志向のお酒も人気です。柚子フレーバーの焼酎、スンハリチョウムチョロムやレモンソジュなどを要チェックです。
5.韓国に行ったら飲みたい!著者のおすすめ酒
ポックブンジャ(복분자)
ワインを作るときに、ぶどうの代わりにブラックベリーのような果物を使ったらどうなるでしょうか。ボックブンジャというおいしい飲み物ができあがります。
ボクブンジャとワインの類似点はそれだけではありません。平均的なワインが9〜16%であるのに対し、ボクブンジャは15〜19%という高いアルコール度数を持っています。ブラックベリーの高い酸味により、ボクブンジャはあっさりとした味付けのシーフード料理と一緒に飲むと喜ばれます。
メシルジュ(매실주)
メシルジュは、青梅を黒砂糖や蜂蜜などの甘味料で発酵させた、とても甘い韓国のお酒です。
メシルジュは甘みが強いので、夕食にはあまり合わないが、食後に一杯飲めば、素晴らしいデザートになります。
サンサチュン(산사춘)
サンサチュンは400年以上前から「薬用酒」として扱われてきました。おそらく、サンサチュンは神経を落ち着かせ、体を癒すとされているので、ストレスや不安があるときに注ぐべきお酒だと言われています。
三茶の効能は、食前に飲むと食欲増進、深酒をしたときに飲むと二日酔いにならないなど、さまざまな身体的効果があるとされています。また、吐き気や心臓病などの重い病気にも効くという話もあり、韓国ではこの飲み物がとても大切にされています。
清州(チョンジュ:청주)
清酒は韓国語で「澄んだ酒」のことで、その名の通り、韓国の澄んだ米酒です。とてもまろやかで、ほんのり甘い焼酎のようなものだと思ってください。その味の違いは、1回ではなく、少なくとも2回発酵させることにあります。
この発酵の違いにより、まろやかな甘さが生まれ、焼酎の味が濃すぎて飲めないという人も多い。
ペクセジュ(백세주)
ペクセジュの歴史は17世紀までさかのぼることができ、韓国ではかなり長い間ペクセジュが飲まれています。
甘くなく、ナッツのような風味があり、肉料理とよく合う。そのまま飲んでもいいが、焼酎で割って飲むのが一般的だ。焼酎と一緒に飲むと、韓国人の間では定番のおいしいお酒になります。
最後に
韓国のお酒についてまとめてみました。いかがでしたでしょうか。
それぞれの国には、それぞれのお酒の文化があります。お酒の文化を知ることで、よりその国を知ることができます。
また、韓国に行ったとき、地元の人とお酒を飲む機会があれば、きっと心の交流ができることでしょう。