カンボジアのクメール文化の要素、伝統楽器!概要や代表的な楽器とは

カンボジア

カンボジアはクメール帝国時代にタイ、ラオス、ベトナムにまで国境を広げました。

その影響で、カンボジアの伝統楽器は隣国の音楽文化を含んでいて多様性があります。現代でも重要文化財として重宝されています。

伝統楽器の音色を楽しむこともカンボジア旅行の醍醐味です。

1.カンボジアの伝統楽器の概要について

世界遺産、祭り、クメール料理などに加えて、伝統楽器もカンボジア文化の多様性と魅力を作る重要な要素の1つです。

冠婚葬祭や伝統儀式で使用されるカンボジアの楽器は多くのクメール国民と少数民族の両方が使用しています。

吹奏楽器、弦楽器、打楽器で構成されています。各イベントや行事の性質に応じて、カンボジア国民は他民族の伝統楽器を使用します。

これらの事情は主に宗教、社会に関連しており、カンボジアの民俗楽器はソロで演奏されることはめったにありません。

伝統楽器を組み合わせて演奏することがほとんどです。

2.代表的なカンボジアの伝統楽器を3つ紹介

カンボジアの伝統楽器①「ターケー」


ターケーは、カンボジアとタイで最もポピュラーな楽器です。

本体は日本の琴のように3〜5本の足によって支えられています。 演奏者はターケー横に座り、左手で弦を上下に動かし、もう右手の指でその弦を指で弾きます。

ギターと同じです。ターケーはワニを意味します。上から見るとワニのようで、フレットはワニの歯に見えます。

結婚式や儀式でよく使われている伝統楽器ですが、今日では、現代風にアレンジした音楽ショーでも演奏されています。

ターケーの音質はミュージシャンのスキルが大きく影響します。

カンボジア伝統楽器②「チャペイ・ダン・ベン」

チャペイ・ダン・ベンは、伝統的な儀式で民話を音楽に乗せて語るときに演奏される独奏楽器です。

カンボジアの結婚式では欠かせない伝統楽器で、若者からお年寄りまで、多くの国民から人気があります。

チャペイ・ダン・ベンを作るための木材は上質なものを使用し、慎重に選ばれます。そのため、音色は非常に美しく、聴いている人々を魅了しています。

ネックには蒸気によって曲げることができる特別な種類の木材を使用しています。ボディはパイナップルのような形をしていて、全体的にウクレレに似ています。

ネックの上部には、3つまたは4つの木製のチューニングペグと4つの絹糸がついています。

フレットは12本で弦が滑らないようにまた張力を維持するために、それぞれに小さな切れ込みがあります。

カンボジア伝統楽器③「クセ・デイエフ」


クセ・ディエフ(またはサディエフ)は、カンボジアで最も古くからあるクメール楽器の一つです。

アンコールワットでは建造物にこの楽器の彫刻がいたるところに刻まれています。

クセ・ディエフもチャペイ・ダン・ベンのように儀式で民話を音楽に乗せて語るために使用されます。

しかし、この楽器を演奏するのは非常に難しいため、最近ではあまり人気がありません。

乾燥したひょうたんを上下に半分にしたものから作られています。

演奏するとき、ひょうたんの開いた側を胸に当てます。ひょうたんの閉じた側は、長さ約40 cmのネックに取り付けられています。

ネックとチューニングペグは銅などの硬材で作られています。 ネックにはヘビの頭をイメージした絵が刻まれていて、時には象牙で装飾されています。

演奏者はひょうたんの開いた端を胸に当てて、銅またはプラスチックの「管状」を指で人差し指で銅の弦を弾きます。

前述しましたが、演奏が難しい楽器が故に後継者が減っていて、貴重な伝統楽器とされています。

3.カンボジアに伝統楽器を現地で楽しむには?

現地でもツアーを組めますが確実なものにするためには、日本の旅行会社が提示しているパッケージツアーで、予約することをおすすめします。

実際に伝統楽器の演奏を体験するツアーや伝統舞踏を鑑賞しながら劇場で音楽を楽しむツアーなどがあります。

また、現地のみやげ屋などでは普通に伝統楽器が売られています。そのユニークな見た目からインテリアとして伝統楽器を購入する旅行者も多いです。

アンコール広場で楽器を演奏していると、カンボジア人が演奏方法をレクチャーしてくれます。

参考:https://experience.cambodianlivingarts.org/dance-show/

まとめ

上記で紹介して楽器以外にもクメール文化の要素である伝統楽器はまだまだあります。

カンボジアに行かれる方はこの記事を参考に伝統楽器の音色を楽しんでください。