ベトナムの文化と言えば、どんなことを思い浮かべますか。
フォーやベトナムコーヒーなどおいしい物を思い浮かべる方が多いと思います。訪れたことがない人は、想像が難しいですよね。
最近ではサッカーも急成長していて注目されています。今回の記事では、そんなベトナムの文化について紹介します。
目次
1.ベトナム人の文化に起因するベトナム人の性格とは?
ベトナム人の性格の特徴①「真面目かつ努力家」
ベトナム人は基本的に真面目で勤勉です。責任感があり、途中で投げ出さず任された仕事は最後までやり抜きます。
このような勤勉さは「自分の人生や家族を大切にしたい」という思いからきているようです。
また、仕事に限らずベトナム人は夜間に語学学校や資格学校に通うなど、自分を磨くことに対してストイックで、努力を怠りません。
それが故に、ベトナムは教育熱心な国として認知されていて、成人識字率は9割と高い数値を誇っています。
ベトナム人の性格の特徴②「忍耐力がある」
忍耐があることもベトナム人の特徴です。
ベトナムの歴史を振り返ると、ベトナムは数々の政変や戦争を乗り越えて、何度も再建をしつつ現在の姿にあります。
このような歴史背景からベトナム人の忍耐強さが育まれ、ちょっとのことでは心が折れず、勤勉さにも繋がっているのでしょう。
ベトナム人の性格の特徴③「おしゃべりが好き」
ベトナム人はのんびりとした性格の人が多く、いつでもどこでもおしゃべりを楽しみます。
男性も仕事が休みの日は、ゆっくりと友人や家族同士でおしゃべりを楽しみます。
そのため、外国人旅行者にもとてもフレンドリーに接してくれます。
ベトナム人の性格の特徴④「プライドが高い」
基本的に穏やかなベトナム人ですが、その一方でプライドが高い、という側面もあります。
特に仕事においては、自分の失敗やミスが同僚や上司に知られることを激しく嫌います。
仕事に関しても、雑務や意味のない仕事は敬遠し「どうしてやらないといけないのか」「その仕事をする事でどういったメリットがあるのか」などを理解しないと手を付けません。
単に上司に命令された、というだけでは動かないのがベトナム人なのですが、論理的とも言えます。
ベトナム人の性格の特徴⑤「見栄っ張り」
始めたばかりの仕事や特技でも、ベトナム人は少しでもできれば、自信を持って「できる」と答えます。
また、お金がなくても人の目につく靴やスマホだけは高価なものを購入したり、結婚式の衣装や写真は給料の数か月分をつぎ込んだりします。
ベトナム人は、自分が友人や家族、同僚からどう見られているかをとても気にします。人前で相手を困らせたり、萎縮させたりするようなことは避けましょう。
ベトナム人の性格の特徴⑥「協調性がある」
ベトナム人は周囲に対して気遣いができる人が多く、国際政治や団体スポーツなどでも、高いチームワークを発揮します。
日本人同様にチームプレーを得意としています。
ベトナム人の性格の特徴⑦「器用な人が多い」
ベトナム人は器用な人が多いとされています。
業者に頼むレベルの修理なども自分で行い、DIYなども得意としています。ベトナムの大学は世界のロボットコンテストなどでも常に上位にいます。
昔から手工業などが盛んで、手先を使うことに慣れているためでしょう。
2.ベトナムの文化を構築するベトナムの習慣
ベトナム文化や習慣①「学歴がとても重要」
大学進学率は20%前後と高くはないものの、近年急成長を遂げているため、学歴の重要度が増しています。
ベトナムでは、大学を卒業している事自体がキャリアとなり、人によっては複数の大学を卒業している人もいます。
結婚相手を選ぶ際にも大学を出ているかで判断されることがあり、職業も大卒か否かで大きく変わります。
ベトナム文化や習慣②「早起きをして昼寝をする」
ベトナム人は早起きが基本です。市場は6時前から営業開始していて7時頃になると大勢の人で賑わっています。
ビジネスアワーは8時から17時に設定されて、基本的に残業も少ないです。
朝早くから活動するため、ベトナム人の約7割以上の人が昼過ぎに昼寝をします。
早起きの習慣が根付いているためか、飲み会の終了時間も早いです。
ベトナム文化や習慣③「トイレ事情」
ベトナムでは、日本のように衛生管理がしっかりしておらず、公衆トイレは汚れています。
有料トイレなどもありますが日本人の感覚からすると、とても清潔とは言えません。
ベトナムのトイレは水の流れる力が弱いため、トイレットペーパーを流すと詰まります。
使用済みのトイレットペーパーは設置されているゴミ箱に捨てるようになっています。
ベトナム文化や習慣④「カフェや喫茶店が好き」
ベトナムはかつてフランスの植民地であったこともあり、その頃の名残で都市部には多くのカフェや喫茶店があります。
特にベトナム人女性はカフェに行くことが大好きで、常にお洒落なカフェを見つけられるようアンテナをはっています。
お気に入りのカフェでベトナムコーヒーを飲みつつ、おしゃべりを楽しむことがベトナム人の習慣です。
ベトナム文化や習慣⑤「家族の優先順位が高い」
ベトナムでは家族の優先順位が非常に高く、家族のために長期休暇を取得することもあります。
そのため、管理職クラスの責任のあるポジションの人でも、急に仕事を休みこともよくあり、とても働きやすい環境にあります。
3.文化を把握したうえでベトナムの食事マナーを知ろう
ベトナム食事マナー①「どんぶりや器に口をつけてはダメ」
ベトナムの名産フォーなどの汁物を食べる時にベトナムでは器に口をつけてスープをすすることは行儀が悪いとされています。
汁物はスプーンですくって飲むことがマナーです。必ずスプーンを使うようにしましょう。
ベトナム食事のマナー②「食事に誘った方がおごる」
食事は基本的に誘った方が支払いをします。
そのため、ベトナム人を食事に誘う場合はお店選びなどが重要になります。割り勘だと思って高いお店に行ってしまうと、予想外の出費がかさむことになります。
また、大人数で食事をするのが一般的なベトナム人は「他の友だちも呼んでもいい?」など、友人を誘うこともあります。
その場合も1番初めに誘った人が全て支払うことになるので要注意です。
ベトナム食事マナー③「料理の取り分けは箸を裏返す」
ベトナム料理は大皿で出て、各自が自分の茶碗に取り分けます。
他の人が遠慮していたり、料理に手が届かないときに、取り分けてあげる機会があると思います。
日本と同じく、取り分ける時は箸の反対側を使います。但し、自分が食べるものについては直箸で大丈夫です。
4.ベトナム旅行前に要チェック!ベトナムのマナーや習慣とは
ベトナムのマナー文化、習慣①「チップの習慣はない」
海外旅行に行った際「チップはどの程度か?」と頭を悩ませますが、ベトナムは日本同様チップを払う文化や習慣がありません。
しかし、提供されたサービスや料理が本当に良いと感じるのであれば、少し多めに払うと喜ばれます。
サービスが行き届いていると感じたら、少し多めに置いていくのもいいでしょう。ただし、お皿の下に隠したり、請求書の後ろに隠したりしてください。
あからさまにチップを見せると、相手が面目をつぶされたように感じ、物乞いのような印象を与えてしまいます。
チップに慣れていない商店で多めに支払いをすると、おつりとして返ってきますので、チップであることをさりげなく伝えましょう。
ベトナムのマナー文化、習慣②「お年寄りを尊敬する文化」
ベトナムでは、年配の人が敬われています。これには儒教の影響があり、お年寄りを大切にしなければならない、という考えを国民が持っています。
そのため、公共の交通機関でお年寄りに席を譲るのは当たり前です。
観光客であっても、お年寄りに譲らずに席に座っていると注意を受けることがありますので、気を付けましょう。
また、お年寄りでなくても基本的に年上を敬う、という考えが浸透しているので、食事の際に年上の人から食べるルールもあります。
逆に自分が年上であるという理由で、席を譲られる場合もあるので、素直に受け入れるようにしましょう。
ベトナムのマナー文化、習慣③「値切り交渉は当然」
ベトナムで店主との交渉は必須です。特に外国人観光客だと分かれば、通常より高い値段で金額を提示してくるので、交渉は必ずしましょう。
ベトナム人店主との交渉は一筋縄ではいきません。
なかなか値段を下げてくれない場合は、その店から出てしまいましょう。提示された値段の半額近くになることもあります。
ベトナムのマナー文化、習慣④「戦争の歴史は神聖なもの」
ベトナム戦争の英雄の悪口を言ったり、戦争に関連したジョークを言ったりしてはいけないということを、身をもって知った人もいます。一般的に、ベトナム人はユーモアのセンスがあるが、戦争時代については冗談を言いません。
ベトナムという国の誰にとっても、あの時代は大変な時代であり、外国人として、この話題について注意する必要があります。彼らの植民地時代の過去について話すときは、非常に気を使う必要があります。
最後に
ベトナムの文化の特徴をまとめましたが、いかがでしたでしょうか。日本とベトナムは似ている部分も多いかもしれません。
お互い、違いを認めたうえで両国の関係が深まればいいですね。