今や、キムチをはじめ韓国の料理は、日本人の食生活にとてもなじんでいます。
特に、韓国風焼肉のカルビ、プルコギなど私たちになじみすぎるぐらいなじんでいます。そこに、サムギョプサルが加わりました。
今さら聞けないサムギョプサルのことを詳しくご説明しましょう。
1.サムギョプサルとは?
サムギョプサルの「サム」は、朝鮮語で「三」、「ギョプ」は「層」、「サル」は「肉」を表します。つまり、三枚肉(=バラ肉)のことです。
サムギョプサルといえば、この豚バラ肉の韓国の焼肉料理のことをいいます。
韓国でも、焼肉で牛も食べますし、牛の方が高く、サムギョプサルは大衆的な焼肉という位置づけでしたが、今や、ニューウェーブの多様化したサムギョプサルが若者に人気を博し、そこから新たなファンを掘り起こし、人気が拡大しています。
韓国人は、サムギョプサルが本当に好きで、肉の消費量の約半分はサムギョプサルだという統計もあります。
日本では、2000年代に入ってから、韓流ドラマの影響で急増した韓国料理店で、サムギョプサルを出すお店が増え、徐々に人気が広まっています。
サムギョプサルは、夜食としてよく食べられており、マリネや味付けをした肉を食卓の鉄板で焼くのが一般的。通常、食堂では自分で肉を焼き、直接食べます。サムジャン、野菜、レタスの葉で包んで食べるのが一般的です。
サムギョプサル、またはサムギョプサルグイは、焼いた豚バラ肉は、韓国料理のグイ(焼き物)の一種です。サムギョプサルは「三枚肉」という意味で、肉が何層にも重なっていることを表しています。
サムギョプサルの発祥の地は20世紀初頭の開城(ケソン)だと言われています。開城の人々は、ビジネスに関して優れた技術と革新的なアイデアで知られていました。
韓国人は昔から豚肉よりも牛肉を好んで食べています。その歴史は朝鮮時代までさかのぼリ、そこで企業家たちは、韓国人は肉を食べるのが好きだから成功するだろうと考え、サムギョプサルのアイデアを思いつきました。
2.サムギョプサルの歴史や由来は?
韓国では、1990年代、豚肉の輸出が増えましたが、海外ではサムギョプサル(豚三枚肉)は脂肪が多いため好まれず、輸出されませんでした。その豚三枚肉を国内消費に回したのが始まりです。
そのころは、安くておいしいと人気が出ました。今では、人気のせいで、サムギョプサルの部位は、豚肉としてはとても値上がりしています。
韓国では3月3日が「サムギョプサルの日」であることを知っていますでしょうか。
韓国では毎年この日にサムギョプサルを食べるので、1日の平均売上が高くなるそうです。3月3日は、韓国語で「3」を「サム」と発音することから、毎年3月3日に制定されています。
3.サムギョプサルで使用される具材や材料は?
サムギョプサルはお肉のおいしさそのものを味わうだけでなく、お好みの具材やタレであなたのお好みに合わせて食べることができます。
お肉に合わせる具材としては、スライスした青唐辛子(小ぶりの青唐辛子は激辛なので注意!)、ニンニク(生や焼いたもの)、キムチ、ニラ、魚介の塩辛あたりが定番です。
お好みで、韓国のりやピザ用チーズはいかがでしょう?珍しいところでは、きな粉なんてのもありますよ。
葉物野菜で包んでもおいしいですが、定番はサンチュやエゴマの葉ですが、レタスやチコリもいいですよ。もちろん、お好みでどうぞ!
4.サムギョプサルの食べ方は?
厚切りの豚三枚肉を専用の焼き鍋で、味を付けないでそのまま、外側がカリッとなるまで焼きます。お店では、肉と一緒にニンニクやキムチを焼いてくれることもあります。
お店の人が、焼け頃を見計らって、はさみで食べやすい大きさにカットしてくれます。焼きあがったら、まず塩(岩塩)でお肉そのもののおいしさを味わいましょう。
続いて、キムルジャン(塩とごま油)、サムジャン(味噌やコチュジャンで作る辛みそ)を付けて食べましょう。
葉物野菜(サンチュなど)に、肉、具材、サムジャンなどをたっぷり入れて包んで食べます。味に変化を付けて食べられるので、飽きないですね。
5.韓国で有名なサムギョプサルのお店は?
韓国で有名、人気のサムギョプサルのお店をご紹介しましょう。
日本のテレビでも紹介されて、行列必至のお店が、肉典食堂1号店です。東大門の近くです。
オントリセンコギ 明洞店は、サムギョプサルの食べ放題のお店です。厚さ3㎝のサムギョプサルは圧巻です。
黄金牧場 明洞聖堂店の熟成厚切りサムギョプサルは外はカリカリ、中はジューシー!本場のお味をぜひどうぞ!
最後に
サムギョプサルのことをまとめてみました。いかがでしたでしょうか。これなら、友達に誘われて、大久保や鶴橋のコリアンタウンでも、サムギョプサルをオーダーして楽しめます。
その次は、本場韓国までサムギョプサルを食べに行きましょうか?サムギョプサルは、あなたのお腹も心も満たしてくれることでしょう。