好きなミステリー小説やミステリー作家、作品名を教えてくださいというアンケートを50人に行いました。
さまざまな好きな理由を書いていただきましたので、ぜひ参考にしてください。
好きなミステリー小説と作家名【20代の回答】
女性 20代
絡新婦の理(京極夏彦・作)
人間の精神性や思い、作り上げられた状況を妖怪に例え、それを「祓う」として謎を紐解く百鬼夜行シリーズ。
独特の謎解きが非常に面白いこと、そして単語や言葉の重ね方が流れるように紡がれる文体が心地よくシリーズ全体として好きな作品です。
そのシリーズ5作目である「絡新婦の理」は1作目から4作目の伏線を一挙に回収する作品となります。
新たな謎の中に散らされた過去作の登場人物達の物語、かき集められる真実、そしてまさに蜘蛛の巣が中心の一点に収束するような結末!
感嘆、の一言です。
女性 20代
東野圭吾『聖女の救済』
他のミステリーでも思いがけないトリックや難しいトリックはたくさんありますが、この作品は現実世界でも実現可能のような、しかし超人的執念が必要になるトリックでした。
しかもその超人的執念が丁寧に描写されていて、思わず犯人に共感してしまうなど、心情描写も見事でした。
女性 20代
コナンドイルの緋色の研究です。
シャーロックホームズシリーズの第1作目でワトソンとの出会いが書かれていて面白いから。
女性 20代
グラスホッパー
伊坂幸太郎
殺し屋同士の手に汗握る死闘を、疾走感溢れる文体で描いていてとても面白いです。
ページをめくる手が止まらなくなります。シリーズ展開もしていて続きの作品も良かったです。
女性 20代
天久鷹生の事件カルテシリーズ
知念実希人
現役の医師による本格医療ミステリーで、医療関係の私には勿論、あまり病気のことを知らない人でも楽しめます。
女性 20代
『クロスファイア』
宮部みゆき
ミステリー小説でありながら、SF要素、恋愛の要素も含んでいて、頭のなかで想像が膨らんでいくような展開に飽きることがない作品。
男性 20代
麻耶雄嵩『メルカトルかく語りき』
かねてよりアクの強いミステリを描いてきた麻耶雄嵩の真骨頂とも言うべき連作短編集。
ミステリー小説の王道パターンを歪んだ視点でこねくりまわし最終的に異形の物語にしてしまうその手腕は本格推理小説界において唯一無二である。
最近の若手推理作家の活躍が目覚ましいのは麻耶の影響によると思う。
女性 20代
作品:『ずっとお城で暮らしてる』
作家名:シャーリイ・ジャクスン
好きな理由:大好きな洋館が舞台で、少女の危うい感じなど、作品全体の雰囲気が好みに合うため。
女性 20代
作品名:レッド・ドラゴン
作家:トマス・ハリス
始めのページの格言に心が吸い込まれました。サイコパスというワンフレーズだけで敬遠していた自分がバカみたいに思えるほどの内容でした。ぜひ読むべきです。
男性 20代
オリエント急行殺人事件
アガサ・クリスティー
全員に基本的にはアリバイがあるところをアポロが解決していくのがいいです。
女性 20代
横山秀夫さんの「64」です。作品のリアリティーはもちろん、無駄のない選び抜かれた言葉によって怒涛のように紡がれる語りの力に圧倒されました。
女性 20代
missing
本多孝好
ひんやりしている中に描かれる心に迫る痛みの感覚がリアルだから好き
女性 20代
『冷たい校舎の時は止まる』
辻村深月
雪の降りしきるある日校舎の中に生と8人が閉じ込められ、孤立状態になり、外に出る鍵を握るのは文化祭の日に飛び降り自殺した生徒。でも名前も顔も分からない。
という物語の始まりから興味をそそられました。自殺した生徒の正体を解き明かし恨みを晴らすミステリー小説なのかと思いきや、「自殺した生徒が8人の中にいるかもしれない」と事態は思わぬ方向に名がれ、手に汗を握る展開になります。
女性 20代
祈りの幕が下りるとき
東野圭吾
親子の互いの為を思う愛情がすごく切ない。ミステリー小説だけれど、そんな心理描写を巧みに描いているところが好きです。
女性 20代
「白夜行」
東野圭吾
第三者視点で描かれており当人の心情が全くわからないのが面白い。
男性 20代
・好きなミステリー小説:「告白」
・作家名:湊かなえ
・好きな理由:伏線回収が完璧でとても読みやすいからです。
女性 20代
「シャルロットの憂鬱」
近藤文江
わんちゃんの「どうしてそんなことをするの?」から日常の謎が解き明かされていくミステリー。
ほっこりとすっきりを同時に味わえる素敵な短編集です。
女性 20代
「ダブルダウン勘操郎 トリプルプレイ助悪郎」
西尾維新
話にどんどん引き込まれる。
男性 20代
「容疑者Xの献身」
東野 圭吾
犯人の意外な犯行動機にとても驚かされました。
女性 20代
夏と花火と私の死体
乙一
小学生の頃初めて自分のお小遣いで購入
小学生でも読みやすいドキドキ感が好き。
女性 20代
好きな小説はマスカレードホテル、東野圭吾さんです。
面白く一気に読んでしまった作品です。映画にもなりましたが、犯人は誰かわからない。最初から誰が犯人なんだろうとドキドキしながら次の展開を読み進めました。
次のページをめくる瞬間に手汗が出るほどのドキドキ感が堪らなく最高でした。読み終わった後の達成感と爽快感がずっと残っていて大好きな作品です。
女性 20代
ミステリーに分類されるかは微妙ですが、伊坂幸太郎の小説全般が好きです。
たくさんの人の視点からエピソードが描かれて、かと思ったら思わぬところで繋がって絡まってハラハラしたりあったかい気持ちになる作品が多いので、外れがないです。
特に「ラッシュライフ」が個人的には「伊坂ワールド全開!!」という感じで好きですが、揺るがぬ人気の「砂漠」も青春っぽい疾走感で好きです。
男性 20代
西尾維新さんの「クビキリサイクル 戯言遣いと青色サヴァン」が好きです。2000年初期に書かれた作品ですが、トリックや謎解き、キャラクターがとても斬新で、あっという間に読めてしまう一冊です。
好きなミステリー小説と作家名【30代の回答】
女性 30代
十角館の殺人/綾辻行人
ラストが衝撃的で今でも最高傑作だと思うから。
女性 30代
祈りの幕がおりるとき
東野圭吾
加賀恭一郎シリーズ最終話。なんといっても、タイトルが美しい言葉だと思う。
内容は切ないが、血の絆を考えさせられたし、最終巻だけれど加賀さんがまたどこかで会えるような希望もあって良かった。
女性 30代
伊坂幸太郎さん(重力ピエロ=「空から春が落ちて来た」という始めの一文から心を掴まれます。血の繋がらない兄弟が解いてゆく放火事件、それは自分たちの出生と深く実は関係していた所が鳥肌が立ちました)
乙一さん(ZOO「seven rooms」短編小説でありながら、これ以上のミステリーは今のところ巡りあっていません。黒乙一作品が好みなので、このぐらい読後感がとても良かったです。
何故閉じ込められたのか、誘拐犯は誰なのか分からないのに閉じ込められた兄弟。7日間という追いつめられる焦りと日々分かって行く絶望感がページをめくるのが辛かったです。
最後にお姉さんが下した決断がもの凄く、ドアの向こうでどんな無惨な目にあっているのか、それを背にお姉さんの時計を手にして走り去って行く弟くんの幸せを願わずにはいられません)
女性 30代
好きなミステリー小説は三上延さんの「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズです。
お話しが、古書の謎、から始まっていくスタイルが新しく面白かったです。また、本が好きな私には、古書店という場所もとても興味を惹かれました。
女性 30代
点と線
松本清張
展開がとてもおもしろいから
女性 30代
姑獲鳥の夏
京極夏彦
妖怪とミステリーを融合させたストーリーと特徴的な登場人物が好み。
女性 30代
『空飛ぶ馬』
北村薫
全体的に優しい雰囲気に包まれている「円紫さんシリーズ」。
日常に潜む謎を解く、見落としそうな不思議を不思議で終わらせないという姿勢が、物語を生むのだなと感じる作品です。
女性 30代
芋虫
江戸川乱歩
歪んだ愛がひしひしと伝わって、一気に読了してしまったから好きです。
女性 30代
神山祐右「カタコンベ」
人生でもっとも衝撃を受けたミステリーでした。
地下鍾乳洞洞窟の探検隊が事故に見せかけた殺人事件に巻き込まれる話なのですが、文章を読んでいるだけなのに、触覚や音などをリアルに感じてしまい背筋が凍りました。
何人かの友人に勧めましたが、皆絶賛です。
好きなミステリー小説と作家名【40代の回答】
女性 40代
姑獲鳥の夏(シリーズとして)
京極夏彦
圧倒的な知の集積、読み返しのきく重層的な作品群。
男性 40代
そして誰もいなくなった
アガサクリスティー
初めて読んだミステリー小説で、ストーリーの展開が秀逸だから。
女性 40代
東野圭吾『新参者』
単なるミステリではなく、登場人物の心理描写などが繊細で共感でき、読後感もさわやか。
女性 40代
犬神家の一族、悪魔の手毬歌、獄門島、など。
作家 横溝正史
好きな理由 ミステリーなのが好きで特に金田一耕介がでてきて事件を解決するところもいいです。
女性 40代
リオ―警視庁強行犯係・樋口顕、今野敏さん
主人公が一風変わっているというか刑事だけど刑事らしくないながらも時間をどんどん解明していくテンポの良さもあり、最後まで読み切ってしまいたい願望にかられる小説でした。
男性 40代
「新参者」
東野圭吾
とある殺人事件を巡り様々な人間ドラマが交錯していく展開に惹き付けられる。
女性 40代
禁断のパンダ
拓未司
神戸を舞台とした料理人が主人公のミステリーで、馴染みのある場所が出てくる。また料理の表現が素晴らしい。生唾を飲み込みながら読むのが楽しい。
好きなミステリー小説と作家名【50代以上の回答】
女性 50代
東野圭吾 新参者
日常にも潜む犯罪を巧みなトリックで表している.
主人公の加賀刑事が魅力的だ。
男性 50代
夜光虫
眉村卓
シュールな感じがよい、何かゾクゾクとする。
男性 60代以上
謎解きはディナーのあとで
東川篤哉
お嬢様と執事の掛け合いが面白過ぎです。
女性 50代
スマイルメーカー 横関大さん
ミステリーの割には人情的な描写が多く、最後に泣けてくるところ。
男性 50代
松本清張の「点と線」「砂の器」「黒い画集」。
社会派推理小説と呼ばれるように、ノンフィクション感のある内容に引き込まれる。
女性 50代
東野圭吾「白夜行」。
週刊文春1999傑作ミステリーベスト10第1位に輝いた小説である。文春の連載に注目していた懐かしい作品である。
男性 60代以上
作品名:全てがFになる。
作家名:森 博嗣
理 由:主人公 犀川、真賀田四季、萌の相関関係と森氏の理系論理思考の文体
女性 50代
希望荘
宮部みゆき
決してハッピーエンドではなく、何か課題が残る結末だけど、人間の描写が優しい。
男性 60代以上
「芋虫」
江戸川乱歩
中学生の頃文庫本で読んで怖さと、性的な興味もそそられた。
男性 60代以上
「新参者」
東野圭吾
読みやすい文体で、人情味あふれる連作短編から、一つの長編のようにまとまった構成の面白さがあった。