まめ知識生活 
ヨーロッパ西部にあるドイツの文化について知りたいと思っていませんでしょうか。
ドイツは多様な習慣や伝統がある面白い国です。
今回ので記事では、そんなドイツを生活面や芸術面なども踏まえて紹介してきます。
目次
ドイツの文化とは？ヨーロッパ西部にある国は文化も似ている？
ドイツはどんな国？
ドイツには8000万人以上の人々が住んでおり、多様な宗教、習慣、伝統が豊かな国民性を形成しています。
ドイツはその長く豊かな歴史によって知られ、1,000年以上にわたってヨーロッパの思想、政治、芸術の最前線に君臨してきた国です。
この歴史が、キリスト教的価値観と文学、芸術、哲学、論理、理性、そしてもちろんビールとソーセージへの愛情を融合させた文化を形成してきたのです。
例えば、休日にはデッキチェアにタオルを敷いてくつろぎ、公共交通機関（というか、あらゆるもの）を時間通りに運行させます。
これらのことは、彼らが優れた計画とタイムキーピングに献身的であることの証と見なされるべきです。
ドイツ人の特徴とは？
たしかにドイツ人は時間を守ることを重視する人が多い。そのため、ドイツの電車はよく時間通りに走るということが世界的に知られています。
また、ドイツ人は倹約家であり、分別があり、互いのプライバシーを尊重する傾向があり、社会の仕組みや法律を平均以上に尊重するのが一般的です。このような「秩序」の感覚が、ドイツのビジネス文化ほど顕著に表れている場所はないでしょう。
伝統的に、ドイツ人は家族やコミュニティというものを非常に重要視しています。後者については、ドイツ人のよく知られた「ルールを守る」「秩序を重んじる」性質が部分的にここに由来しています。
コミュニティの全員がルールを守り、正しい方法で物事を行えば、近隣／町／市／国はすべての住民にとって住みよい場所になります。
それゆえ、多くの人が正しいリサイクルや深夜の騒音に関してこだわるように見えるが、彼らはみんなのために真剣に取り組んでいるのです。
ドイツ人の率直さ
アメリカ、イギリス、ラテンアメリカからドイツに来た人は、最初、ドイツ人の「率直さ」に驚くかもしれません。
しかし、ほとんどの場合、これは気分を害したり失礼に当たったりするためのものではないことを知っておいてください。
正直さ、率直さ、誠実さを奨励し、表面的な礼儀作法を避けるこの文化的特徴は、すぐに馴染んでいくことでしょう。
ドイツの価値観
一般的に、ドイツ人は伝統的なキリスト教の価値観と進歩的、自由主義的、包括的な態度のバランスをとる傾向があります。
ドイツは様々な意味で近代的で先進的な社会であると言えます。男女平等、LGBTの権利、移民に関する政策が最も進んでいる国です。
近年は、多様な多文化共生社会のメリットに価値を見出すドイツ人が増え、より多くの移民を受け入れる政策がとられています。
ドイツの人口の75%は都市部に住んでおり、同性愛や男女平等、難民に対して最もリベラルな考え方をするのは、こうした都市部であると言われています。
ドイツ人は伝統的に家族主義が強く、現在でも一家が数世代にわたって同じ町や都市に住んでいることは珍しくなく、ベルリンのような大都市や流動的な都市でも、頻繁に顔を合わせ、一緒にお祝いや休暇を過ごすことがあります。
また、一般的に、彼らは非常に隣人愛が強く、ほとんどの人が隣人と知り合いになり、コミュニティーの感覚を作り出すことによって、隣人に投資します。
ドイツは何十年にもわたって、再生可能エネルギーと環境保護に取り組んできました。化石燃料やCO2排出、公害との戦いに役立つ新技術をいち早く導入し、ゴミのリサイクルシステムも世界で最も徹底したもののひとつです。
これは、この国の最も素晴らしい価値観の一つとして賞賛されるべきものです。
ドイツのゴミ箱
ドイツの新しいアパートに到着したら、まずチェックしたいのがゴミ箱です。
自宅でのゴミの分別方法と、外のどの色の共同ゴミ箱に入れるべきかを学びましょう。ゴミがきちんとリサイクルされるようにするために、とても大切なことです。
ドイツのライフスタイル
ほとんどのドイツ人は、働くために生きているわけでも、生きるために働いているわけでもありません。
しかし、多くのドイツ人は、この2つを調和させて楽しむことができると考えています（世界の他の国々は、おそらく注意すべきです）。
ドイツの平均労働時間は約35～40時間で、ヨーロッパで最も短い部類に入ります。しかし、生産性は高く、ほとんどのドイツ人は良い仕事をすることに誇りをもっています。また、仕事以外の時間は、さまざまなレジャーや娯楽を楽しんでいます。
ドイツは世界有数のボードゲーム生産国
ドイツは世界有数のボードゲーム生産国であり、いわゆるユーロゲーム（戦略型ボードゲーム）の分野で有名なゲームの多くを発明してきました。
ドイツで発明されたボードゲームには、カルカソンヌ、カタンの開拓者たち、チケット・トゥ・ライドなどがありますが、地元のゲームショップでは、トリビアル・パスート、モノポリー、クルードなど、ほとんどのトップゲームのドイツ版を見かけることができます。
ドイツのほとんどの家庭には、自由に使えるボードゲームがあり、あらゆる年齢の友人と時間を過ごすのに最適な方法と考えられています。
ドイツ人は旅行大好き
ドイツ人の多くは海外旅行に熱心で、海外旅行をすることはライフスタイルの重要な一部となっています。実際、ドイツはヨーロッパのどの国よりも国民一人当たりの海外旅行費用が多いです。
ドイツ人が休暇を過ごす場所として最も多いのはイタリア、スペイン、オーストリアですが、ドイツは他の国と9つの国境を接しているため、ドイツからヨーロッパの旅に出るのは実に簡単なことなのです。
ドイツ人の最大の旅行先はイタリア、スペイン、オーストリアだが、9つの国と国境を接しているため、ドイツからヨーロッパの旅に出るのは実に簡単です。
ドイツのスポーツ文化
スポーツは、参加するにしても観戦するにしても、ドイツ社会にとって不可欠な要素です。ドイツ人の3分の1はスポーツクラブや団体に所属し、毎週何十万人もの人がサッカー、アイスホッケー、ハンドボールなどの試合を観戦しています。
ドイツのスポーツのページで、ドイツで最もプレーされ、最も観戦されているスポーツについて詳しく知ることができます。
ドイツのガーデニング文化
ドイツ人の4分の3は都市部に住んでいるため、アーバンガーデニングは非常に人気があり、高層マンションに住んでいる人でも、自分のマンションに緑を加える方法を見つけることができます。
ドイツではシュレーベルガルテンと呼ばれる共同庭園に自分の区画を持っている人が多く、都市に住む人は休日や週末にそこに出かけていきます。
ドイツの食文化、食品や飲料について
ドイツの食文化は、心のこもった食事を中心に展開されています。ドイツでは肉料理はとても人気があり、パンやジャガイモと一緒にほとんどの食事で食べられます。
ドイツ料理には、ローラーデン、ドイツ風ラーメン（シュペッツレ）、シュニッツェルなどの国民食があります。
日常的には、調理された朝食、調理された昼食、パン、ハム、チーズ、ピクルスの夕食が典型的といえます。
外食も盛んで、各都市にはファーストフード店、パン屋（ドイツ系やトルコ系）、デリカテッセン、ドイツや世界のグルメレストラン、さらに（大都市では）フードマーケット、ポップアップ、ストリートフードなどがあります。
アルコールの消費量はかなり多く、バーや家庭で楽しむことができます。
ドイツ車
近代的な自動車を発明した国であり、アウディ、フォルクスワーゲン、ポルシェ、メルセデス・ベンツ、BMWの発祥地であるドイツ人が、自動車に大きな誇りを持つのも不思議ではありません。
また、アウトバーン（高速道路）には制限速度がなく、優れた道路網が整備されているため、AからBまで素早く移動できることもよくあります。
ミュンヘンのBMW Welt & Museum、シュトゥットガルトのポルシェ博物館やメルセデス・ベンツ博物館、ドレスデンのフォルクスワーゲンGläserne Manufaktur（透明工場）など、ドイツの自動車ファンは全国各地で楽しむことができます。
ドイツの習慣と伝統文化
現代のドイツの伝統には「Kaffee und Kuchen」があります。これはイギリスのアフタヌーンティーに相当するもので、家族や友人が仕事の手を休めて午後にコーヒーとケーキを一緒に楽しむというものです。
また、毎年行われるミュンヘンのビール祭りは、オクトーバーフェストとして世界中に知られており、これも重要な伝統行事となっています。
伝統と祝祭日
お店はいつ閉まるのか、仕事や学校はいつ休めるのか、子供たちは何をもって学校に行くのか、など実用的な理由から、ドイツへの移住を考えている人は、伝統や祝日について知っておくとよいでしょう。
また、休日の過ごし方や習慣をよく理解しておくことで、直前になってからストレスを感じることもありません。
伝統的な服装
ドイツの伝統的な服装には、世界的に有名な「レーダーホーゼン」があります。
これは、かつて農村の男性（農作業や肉体労働をする人）が着ていた服です。半袖シャツの上に着る膝丈のブリーチズで、バイエルンやチロル地方の伝統的な文化にちなんでいます。
女性の場合は、ボディスとピノフォアとスカートで構成されたドレス、ディルンドルが伝統的なドイツの服装です。
その下に着るシャツはローカットで、短いパフスリーブで作られているのが一般的です。現在では、このような服は農場で働く人ではなく、ビール祭りのスタッフやパーティーの参加者に見られるようになりました。
以上、ドイツの文化を簡単に紹介いたしました。ぜひ旅行前の参考にしてください。
