ラオスは長らく政情が不安定で、観光地として注目されるようになったのは最近になってからです。
そのため、まださほど観光地化が進んでいない雄大な自然や、伝統的な色合いを残す歴史的なスポットなどが多く残っています。
今回はあまり知られていないラオスの代表的な観光地をご紹介します。
目次
ラオス首都、ビエンチャンとその周辺の観光
ビエンチャンはラオスの首都で、幾度も周辺国からの侵攻を受けてきましたが、今は街路樹が多く「森の都」とも呼ばれています。
仏教国の首都らしく、多くの寺院や仏塔が見どころになっています。
ラオスの首都ビエンチャンの観光 ①タート・ルアン寺院
「大きい仏塔」という意味の「タート・ルアン」はラオス国内最高峰とされる寺院で、高さ45mの金色の仏塔はビエンチャンの象徴です。
この塔の構造やデザインはラオス色が濃く、国民の心の拠り所にもなっています。
中に入ることはできず、外側だけの観光になりますが、ブッダの胸骨を納めているという金色の塔はとても写真映えがします。
ラオスの首都ビエンチャンの観光 ②アヌサーワリー・パトゥーサイ
「アヌサーワリー・パトゥーサイ」は、内戦の終結を記念して1962年に建てられた凱旋門です。
パリの凱旋門を参考にしていますが、ラオス様式でデザインされています。
資金難から未完成のままですが、上に上って高い建物がなく遠くまで見渡せるビエンチャン市街を一望することができます。
ラオス伝統都市、ルアンバパーンとその周辺
北部に位置する「ルアンパバーン」は、ラオスにある2つの世界遺産のうちの1つです。
歴史ある寺院が多い旧市街全体が「ルアンパバーンの町」として世界遺産に登録されています。
欧米やアジア諸国からの観光客も多く、目抜き通りには洒落たレストランや土産物店が並んでいます。
ラオスの伝統都市ルアンバパーンの観光 ①朝の托鉢
寺院が多いルアンパバーン観光の目玉は朝の托鉢です。
黄衣をまとい、鉢を持った多くの僧侶が列をなし、通りを歩きます。
信者や観光客は道に並んで、通り行く僧侶たちの鉢の中にもち米などの食べ物を入れます。
托鉢は僧侶たちの修行の一環で、少年僧もたくさんいます。
何百人もの僧侶が托鉢をする様子は圧巻で、世界中からこの光景を見に観光客が訪れています。
ラオスの伝統都市ルアンバパーンの観光 ②パークウー洞窟
「パークウー洞窟」はルアンパバーンから約25kmメコン川を下ったところにある鍾乳洞です。
エリア内には2つの洞窟があり、大小の仏像が置かれています。
そのうち1つの洞窟「タム・ティン・ルム」内の仏像は4000体とも言われていて、重なり合うように置かれている仏像群に圧倒されます。
ここを訪れる人々が信仰の証として奉納していくため、仏像の数は年々増え続けています。
「パークウー洞窟」にはルアンバパーンから1日ツアーで行くことになります。
途中に焼酎造りをしているサンハイ村、紙漉きと織物をしているサンコン村などに立ち寄ります。
ラオスの素朴な村の雰囲気を味わい、産物を買うこともできます。
ラオスの伝統都市ルアンバパーンの観光 ③クアンシーの滝
「クアンシーの滝」はルアンバパーンの郊外にある滝です。
落差50mのメインの滝に行くまでにたくさんの小さな滝があり、滝壺では水浴をしている観光客の姿も見られます。
絵具を溶かしたような水の色が大変美しく、また、有名なトルコのパムッカレのような石灰華段丘も見られます。
ラオスの自然を満喫できるおすすめのエリアです。
ラオスの中心都市、パクセーとその周辺
パクセ―はラオス南部の中心になる都市です。周辺には島や滝、遺跡など多くの見どころがありますが、その拠点になる町です。
メコン川には日本の援助によって架けられた「日本大橋」があります。
ラオスの中心都市パクセーの観光 ①ワット・プー
パクセ―から50kmほどのところにある「山の寺」という意味をもつ「ワット・プー」。
世界遺産になっているヒンズー教の寺院群です。
山の斜面に広がる遺跡は11~13世紀のものと推定されています。
4つの人工池、リンガが立ち並ぶ参道、いくつもの楼門や神殿、神泉、動物の形の巨石など、「ワット・プー」は見どころの多い遺跡です。
たっぷりと時間をとって観光したいスポットです。
ラオスの中心都市パクセーの観光 ②コーンパペンの滝
「コーンパペンの滝」は、メコン川最大の難所で10km以上に渡って無数の滝が連続しています。
滝の高さは15~21mほどでさほど落差があるわけではないのですが、水量が多く、大変な勢いがあります。
この滝があるため、船で中国まで航行することが不可能になっています。
滝に沿って遊歩道が整備されているエリアがあり、迫力ある流れを間近に見ることができます。
まとめ
以上、かいつまんでラオスの観光スポットをご紹介しました。
ラオスはアメリカのニューヨークタイムズで「世界で一番行きたい国」第1位にも選ばれました。
知られざる魅力があふれているラオスへの旅行を検討してみませんか?