今さら、人に聞けない!「一期一会」の意味や使い方

新聞を読んだり、小説を読んだりしても、たまに、「一期一会」という言葉に出会います。なんとなく、ぼんやり意味が分かっているような、果たしてそれが正しいのかどうか、あいまいなまま、大人になってしまいました。

今さら、人には聞けないし…という言葉の一つかもしれません。ここで、今までのモヤモヤを解決して、スッキリしちゃいましょう。

1.「一期一会」の読み方、意味は?

四文字熟語や漢字などで、間違った読み方のまま、訂正されずに大人になって、どこかで大恥をかくことってあります。一期一会もそんな熟語の一つかもしれません!

読み方は、「いちごいちえ」です。

「一期一会」の意味は、「一生に一度だけの機会」「生涯に一度限りであること」「生涯に一回しかないと考えて、そのことに専念すること」というような意味になります。

つまり、一期(=いちご)とは、「生まれてから死ぬまで」「一生」「一生涯」という意味です。

同じ漢字で、一期(=いっき)と読む場合は、「任期・学年など、定められた期間のひとくぎり」「長い期間を分割した最初のひとくぎり」などになって、意味が異なりますから、要注意です。

2.「一期一会」という言葉の由来は?

茶道の心得を表した言葉です。茶道と言えば、千利休ですが、彼は、自著を残していませんが、利休の弟子の山上宗二が著した「山上宗二記」に利休の言葉として、「一期に一度の会」と書かれていて、そこからの言葉だとされています。

つまり、一期一会とは、茶道の心得として、「どの茶会でも、その機会は二度と繰り返されることがなく、生涯に一度しかない出会いであると心得て、主客ともに誠意をつくすべきである」という意味です。

茶道の言葉だったのが、一般にも使われるようになったのは、江戸時代末期、井伊直弼が自身の茶道の心得として。自著「茶湯一会集(さとういちえしゅう)」のなかで「一期一会」を用いたことからと言われています。

3.「一期一会」の使い方は?

先ほどご紹介した井伊直弼を描いた、舟橋聖一の「花の生涯」(1,963年度のNHK大河ドラマになりました)の中の一説に、一期一会が出てきます。

昔より、一期一会の心を旨とする直弼じゃ。今日という日は再びなく、今日の私は、明日の私では、ないのだぞ。「舟橋聖一『花の生涯』」

「一期一会」は、一生に一度だけの機会ということで、スピーチで使ったり、座右の銘とする人も多くいます。ただ、一期一会は、人と人との出会いだけでなく、仕事上のチャンス、物との出会いなどにも使えます。さらに、初めて会った人にしか使えないというわけではありません。

一方、「一期一会の出会いを大切にしたい」という言い方は、会う機会という意味が、重なっているため、誤った使い方です。注意が必要です。正しくは、「一期一会を大切にしたい」です。

4.こんなところ、あんなところにも、「一期一会」が!

一期一会という言葉は、日本人の暮らしの中に溶け込んでいて、いろいろなところで見かけます。

中島みゆきの歌に、「一期一会」というのがあります。「世界ウルルン滞在記ルネサンス」のエンディングテーマです。

3番目の歌詞に、

一期一会の はかなさつらさ
人恋しさをつのらせる
忘れないよ遠く離れても 短い日々も 浅い縁も
忘れないで私のことより あなたの笑顔を 忘れないで(以下略)

トム・ハンクスが主演してヒットした「フォレストガンプ」の邦題は、「フォレストガンプ/一期一会」となっていました。

最近では、高級食パン店に「一期一会」という名前のお店もあります。

いろいろあるものですね。あなたも、探してみてください。

まとめ

「一期一会」という言葉の意味や使い方をご説明しました。意味や由来がわかると、いろいろなところで出会っても、「なるほど」と納得できます。

ぜひ、あなたも、普段の会話で、使ってみてくださいね。

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