携帯のカメラ機能が良くなり、だれでも手軽に写真が撮れるようになりました。また、高性能のデジカメが手の届く値段になり、大きなカメラを提げている人も多く見かけられるようになりました。
シャッターを押せば写真は写るのですが、ちょっと注意するだけで写真がぐっとよくなります。今回は初心者がより良い写真を撮るためのヒントを3つご紹介したいと思います。
初心者必見!写真を撮る前のマナーと撮り方の注意点
技術的なことを記述する前にお伝えしたいのは、写真を撮る際には「マナーと常識を守ろう」ということです。
撮影禁止の場所での撮影がご法度なのはもちろん、むやみに私有地に入ったり、肖像権を無視したり、写真撮影を巡る多くの問題が発生しています。
他の撮影者や周囲のことを考えているか、被写体に対して誠意をもっているか、常識を守っているか…いつでも自分を振り返りながら撮影をしましょう。
それでは、ここからごく初歩的な撮影の注意点を3つお伝えします。
写真の撮り方に関する注意点①「何を撮りたいかはっきりさせよう」
写真の初心者で最も注意したいのは「何を撮りたいのか」しっかりと意図をもって撮影しよう、ということです。
余分なものを写さない
「写真は引き算」と言われる通り、余分なものが写っていると主題がボケたり、感動が伝わらなかったりします。
美味しそうな食べ物の写真がSNSなどにアップされていますが、周りに人の手が写っていたり、他の料理が写っていたりすると、見る方はそちらが気になってしまいます。
風景写真などでは余分な人や、写真にそぐわない人工物が写っていると気になってしまいます。主役の被写体に関係のないものが写らないように意識して撮影しましょう。
汚いものは入れない
いくら美味しそうなものでも食べかけであったり、周りに汚れた皿などが写っていたり、テーブルの上が汚れていたりすると興ざめしてしまいます。もしそのようなものがあったら整えてから撮影をしましょう。
写真の撮り方に関する注意点②「明るさを確保」
どのようなカメラも暗い所は苦手です。
光が足りないとカメラは被写体を捉えようと自動で設定を変え、結果としてブレたり、画面がざらざらになったりしてしまいます。
露出を上げる
ちょっと暗いな、と思うくらいなら露出を上げましょう。携帯では画面の暗い所にタッチするとそれをしっかり写そうと画面が明るくなります。
また、画面を長押ししていると太陽のマークが出てきて、それをスライドすることにより明るさが変えられます。
携帯以外のカメラなら、+やーのダイヤルや目盛りで露出が変更できるはずです。
また、一眼のようにISO感度を上げることで暗い所でも撮影できるように設定できるカメラもあります。
フラッシュを使う
よほど暗い時はフラッシュを使うのが常套手段ですが、フラッシュの光が強すぎると光が当たったものだけが白く浮き上がり、周りが暗く沈み込んだ写真になってしまいます。
フラッシュの光量が調整できない場合は、あまり近くからフラッシュを当てないように気を付けましょう。
また、フラッシュの光は遠くまで届かないので、光が届く範囲のものしか写せないことも覚えておきましょう。フラッシュは万能ではないのです。
写真の撮り方に関する注意点③「ブレに気を付ける」
せっかく撮影しても、後から見ると写真がブレてしまっている場合があります。ブレの原因は2つあります。
手ブレ
多いのはシャッターを押す瞬間にカメラが動いてしまう「手ブレ」です。それを防ぐためには安定した姿勢で、落ち着いてシャッターを切ることが大切です。
大きなカメラの場合は脇をしっかり締めること、携帯の場合は本体をしっかり押さえることです。
また、ズームをするとちょっとの手ブレも大きく影響するので、大きく写したい時は安易にズームするのではなく、被写体に近づいて撮るのを基本としましょう。
被写体ブレ
ブレの2つ目のタイプは、写そうと思うものが動いている「被写体ブレ」です。風にそよぐ草花、早いスピードで移動する乗り物などが例として挙げられます。
動く被写体をブラさずに撮りたい場合の対処法は色々あります。風が原因なら止むのを待ちます。
乗り物なら、乗り物の速度に合わせてカメラを動かしながら撮影する方法もありますが、これは中心の被写体以外のものがブレて写ります。
上級のカメラならシャッタースピードを上げて撮影すれば問題は解決できます。撮影上級者になると、ブレを効果的に生かした撮影をすることもよくあります。
最後に
写真撮影の注意点はまだたくさんありますが、この3つを意識するだけでもぐっと違った写真になってくるはずです。是非試してみてください。