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モンゴル相撲とは?歴史や強さの秘訣、大相撲との違いなどを紹介

近年、日本の大相撲でモンゴル人力士が大活躍しています。彼らが圧倒的な強さを示すと「なぜ、彼らはあんなに強いんだろう?」って思う方は多いと思います。

「モンゴルには、モンゴル相撲ってあるって聞いたことがあるけど、日本の大相撲とどう違うの?」って疑問に思う方も多いかもしれません。

そんなあなたのために、今回の記事ではモンゴル相撲のことをまとめてみました。

モンゴル相撲まとめ
  1. 歴史:モンゴル相撲は古代から行われており、13世紀のチンギス・カン時代にも既に存在していました。ナダムというモンゴルの伝統的な祭りの中心的なイベントのひとつであり、馬術と弓道とともに「モンゴル三大競技」とされています。
  2. ルール:試合は丸い土俵で行われ、力士は相手の体のどこかを地面に触れさせるか、相手を土俵外に押し出すことで勝利します。ただし、手や腕を使って相手を投げることは許されていますが、脚を使った技は禁じられています。
  3. 服装:力士は伝統的なズドと呼ばれる短パンを着用し、足には靴を履きます。これは日本の相撲とは対照的で、日本の力士は素足で戦います。
  4. セレモニー:試合前にはショウと呼ばれるセレモニーが行われます。これは力士が手や足を振ることで悪霊を追い払い、試合に臨む姿勢を示すものです。
  5. 階級制度:モンゴル相撲には日本相撲のような明確な階級制度は存在しませんが、最も優れた力士にはタイトルが与えられます。最高位は「アルスラン」(アルスランはモンゴル語で獅子を意味する)で、その下に「ザアン」(ザアンはモンゴル語で象を意味する)が続きます。
  6. モンゴル出身力士の成功:モンゴル相撲の影響を受けたモンゴル出身の力士が、日本相撲界で活躍している例が多くあります。特に近年は、横綱である白鵬、日馬富士、鶴竜、朝乃山など多くのモンゴル出身力士が成功を収めています。

1.モンゴル相撲とは?概要について簡単紹介

モンゴル伝統の徒手格闘技で、モンゴルの国技です。モンゴル語では、「ブフ」と呼ばれています。

日本では、相撲に似ていることから、モンゴル相撲または蒙古相撲(もうこすもう)と言います。

日本の相撲とモンゴル相撲は似ているところもありますが、違うところもいっぱいあります。

一番大きな違いは「土俵」がないことです。

土俵がないからなかなか決着がつかず、何時間も戦いが続くこともあります。

さらに「投げる」ことと「倒す」ことが基本になるので、相手の足や腰をつかんでのさまざまな投げ技、足技があり、決まり手は数百種以上あるといわれています。

ちなみに大相撲の決まり手は「四十八手」です。大相撲のように立ち合いのぶつかり合いはなく、モンゴル相撲は組み合って始めます。

2.モンゴル相撲の奥が深い歴史について

日本の相撲は「古事記」や「日本書紀」によると、野見宿禰(のみのすくね)と當麻蹴速(たいまのけはや)が相撲を取ったのが始まりとされています。

今から約1500年前のことです。

一方、モンゴル相撲の方は紀元前3世紀、今から2500年前ぐらいに始まったといわれています。

どちらも始まりは宗教的な奉納儀式や神事であり、それと同時に戦士としての鍛錬という意味もありました。

モンゴル相撲は「匈奴(きょうど)」の時代から生きるための技でしたが、チンギス・ハーンの時代になって軍事訓練的な要素も併せ持つようになりました。

その後、20世紀に入って近代スポーツとしてのルールの改革が行われました。神技的な儀式を残しつつもプロスポーツ化しています。この点は、日本の大相撲とよく似ています。

3.モンゴル人力士はなぜ強い?モンゴル相撲の強さの秘訣

モンゴル相撲では地面に相手の膝や肘、頭、背中などを先につけた方が勝ちですが、手のひらがついても負けにはなりません。

つまり、足で足に技をかけます。

投げること、転ばすこと事が基本になりますが、そのためには柔軟性とバランスが求められます。

それがモンゴル相撲の強さの秘密です。

4.日本の大相撲とは異なる、モンゴル相撲の衣装とは

日本の大相撲も、大銀杏(オオイチョウ)という伝統の髪型と廻し(まわし)という独特のスタイルで戦われますが、モンゴル相撲も民族色豊かなスタイルで戦います。

モンゴルでは、力士(フテチ)は次のような衣装を身に着けます。

「ジャンジン・マルガイ(民族帽子)」

「ソドク(ベスト)」

「ショーダク(ズボン)」

「グダル(ブーツ)」

ザソール(セコンドを兼ねる行司)がツォル(選手をたたえる謡)を吟じ、それに合わせてフテチ(力士)が鷹をイメージした踊りを舞った後、一礼して太ももをたたきます。

取組前に帽子をザソールに預け、試合後再びかぶります。

5.モンゴル相撲の横綱とは?モンゴル最強の力士とは?

512名がトーナメント形式で戦う国家ナーダム(国の王者決定戦)で優勝すればアルスランという称号が与えられます。

アルスランが再度優勝すればアヴァラガになります。アヴァラガとは、巨人という意味で、日本でいうところの横綱にあたります。

モンゴルでは、有名なアヴァラガがいます。

モンゴル相撲のアヴァラガ①「ジグジドゥ・ムンバフト」

モンゴル相撲のフテチであり、アヴァラガです。

そして、1964年の東京オリンピックから5大会連続でレスリングのモンゴル代表として出場。

メキシコ大会で銀メダル獲得。モンゴルに初めてのオリンピックメダルをもたらした国家的英雄。

モンゴル相撲のアヴァラガ②「バドマンヤンブー・バドエルダニ」

国家ナーダムで3回連続優勝。

通算12勝。モンゴル人民党の国家評議員でもありました。

日本の相撲で活躍したモンゴル出身の力士は?

相撲は日本の国技かもしれないが、大半はモンゴル人が大活躍をしてきました。

ウランバートル出身の朝青龍が天皇杯を初制覇した2002年11月から、琴奨菊が日本出身力士の10年ぶりの優勝を果たした2016年1月まで、88回の優勝のうち81回はモンゴル人力士が占めるという驚異的な数字です。

朝青龍と白鵬を筆頭に、春馬富士、角竜、照ノ富士が優勝しています。

旭天鵬は、2012年5月場所での優勝は、37歳という年齢もさることながら、1991年に来日したモンゴル人6人の第一陣の一人であり、その苦労が多くの同胞に道を開いたという意味で多くの人にとって感慨深いものでした。

大島部屋は14年間のキャリアを積んだが、彼の最大の功績は2000年、他のどの部屋にも断られた15歳のやせっぽちの力士を、宮城野親方に説得して採用させたことであることは言うまでもありません。

そして、その子は史上最高の力士と白鵬です。

ほとんどすべての記録を塗り替えただけでなく、このベテランは何年も一人で相撲を取り続け、最近のいくつかの失敗を除いては、常に相撲の伝統に対する深い知識と敬意を示してきたのです。

まとめ

モンゴル相撲の基本の基本をまとめました。モンゴル相撲は、その歴史や独特なルール、文化的な意味合いにおいて非常に興味深いスポーツです。

起源と歴史: モンゴル相撲は数千年の歴史を持ち、古代モンゴルの戦士たちによって訓練として行われていました。このスポーツは、戦闘技術の向上だけでなく、集団内の絆を深める手段としても重要でした。

競技のルール: モンゴル相撲は一対一の競技で、相手を地面に倒すことが目的です。選手は相手の腰帯や服を掴んで技をかけます。競技は、足、膝、肘、手のどれかが地面についた時点で終了します。

衣装と装束: 選手は伝統的な衣装を着用します。これには「ズォドグ」という袖なしのジャケット、「シュド」と呼ばれる短いズボン、そして「ガットゥグ」または「ガットゥルグ」と呼ばれる革製のブーツが含まれます。

大会と祭り: ナーダム祭りはモンゴル相撲の大会で最も有名であり、毎年7月に開催されます。この祭りでは、相撲の他に馬術やアーチェリーの競技も行われます。

称号と階級: モンゴル相撲には複数の階級があり、成功したレスラーは特定の称号を得ることができます。最高の称号は「アルスラン」(ライオン)と「アヴァルガ」(巨人)です。

国際的な影響: 近年、モンゴル相撲は国際的な注目を集めており、多くのモンゴル出身の選手が日本の大相撲で活躍しています。彼らはその技術と力で多くのファンを魅了しています。

モンゴル相撲のイメージをつかめていただけたでしょうか?広大なモンゴルの草原で、繰り広げられるモンゴル相撲のアヴァラガは、モンゴル人の強さの象徴であり、モンゴルの勇者です。

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